同じことを書こうと思っても、人によって使う言葉は変わる。

できるだけ詳細に書こうとする人、雰囲気が伝わればいいとアバウトに書く人、流れのリズム感を重視する人、論理性を重視する人。

伝えようとすることは同じでも、人によって伝え方が大きく変わります。
もちろん伝え方が変わると、伝わり方も変わる。

そして、受け手がどういう受け取り方をするのか、受け取り手の聞き方の指向性によっても変わりますね。

送り手の伝え方、受け手の聞き方で、すべてがそのまま伝わるところから、まったく意図が伝わらない場合まで、実に千差万別な状況が発生するということです。

音楽のレビューでもそうですね。
自分は、できるだけわかり易く、ということを大事にしているつもりだけど。
中には難しい言葉を使って、できるだけ難しい言い回しをしようとしているしか思えないような人もいます。

専門書でなければ出てこないような単語を使って、神話の世界のような比喩を用いて、なんとかイズムのようなカタカナも乱舞している。
哲学の話や形而上学がうんたらなぞ、ロックを聴いた感想書くのに必要なのかね。
この人は本当に自分の言いたいことを人に伝えようと思っているのかと、とても疑問に感じます。

○○okie ○○ene とかいうWebマガジンも、そんな記事が多い。
昔あったプログレの同人誌などもそう。
自己満足するために、知識を見せたくて文章書いてるのなら勝手にやってという感じ。

好き嫌いは別にして、昔から渋谷陽一を評価しているのは、彼は決して難しい言葉を使わなかったからです。
平易な言葉遣いで、ロックを論じてきた。
だから創刊メンバーがやってたロッキングオンも、岩谷宏という気難し屋はいたけれど、ダメだと思うものは容赦なくぶった切ったけれど、読んでいて不快な気分にはならなかった。

伝えたいことを意図通りに伝えられるわかり易い言葉遣いというものは、実はとても難しいことなんだろうと思います。

言葉を尽くせる文章ですらそうなんだから、歌詞といういろんな制約があるところで紡ぎだす言葉においては、なおさら難しいことなのだと思いますね。

歌詞も、何を言いたいのかさっぱりわからないものが多いです。
自分の読解力に問題があるのもわかってますが。

わかり易いと平板でつまらなくなったりもするし。

実に難しい。