そういえば、昨年末の紅白歌合戦のことを書いてませんでした。


最近はJ-POPとジャニーズによる学芸会になってしまいましたが、今年は更にAKB系が大進出し、EXILE系とともに一大勢力となって、まったく真面目に時間を取って見る価値もない番組に成り下がってはいるんですが、ときどきとんでもないパフォーマンスを見せてくれる歌手がいるもので、一応流し見をすることにしてます。


自分が楽しみにしているというか、期待している歌手は、基本的に演歌歌手。


別に演歌というカテゴリーが好きなわけでもなんでもなく、むしろ昔から嫌いなカテゴリーではあったのですが、やはり上手い歌手が多いのと、彼ら彼女らは紅白歌合戦を特別な場所として臨んでいることで、ジャリタレどもとは意気込みが違います。


やっぱり、坂本冬美ですね。まずは。

日本でも屈指の歌手でしょう。これほど歌の上手い人はなかなかいない。

何よりも、発声と音程のコントロールが完璧です。

そして歌声もいい。

プロの歌手としてここまでとは言いませんが、一応歌の祭典なので、出場者には最低限の歌唱力を持っていてほしいものです。


その完璧な土台の上で、名人芸が披露されるんですからたまりません。

上手い、を通り越して、すごい、と呆れるばかりです。


しかし、今年は声の調子が今一歩だった。

そしてバックで太鼓叩いて踊ってるジャニーズ達が、雰囲気ぶち壊し。

選曲も今一歩だったかな。


そんなベストではなかった坂本冬美を飛び越えて、今回の紅白のベストパフォーマンスは、石川さゆりです。

曲は、津軽海峡冬景色。


凄みすら感じる歌唱です。

彼女も声のコントロールがバツグンですが、感情のニュアンス表現がメチャクチャうまかった。

曲の盛り上げ方や、同じフレーズでも前半と後半ではまったく違ったニュアンスで歌う表現力。

「さよなら、あなた」とか、「ああああ~あ」などですね。


この人は年齢とともに声が太く(悪い意味じゃなく)、表現できることの幅が深く広がった気がします。

昔ほどの高域や声の透明感は望むべくもないけれど、不思議な枯れた魅力が加わりました。


もう何千回、何万回ともなく歌ってきたからこそ辿り着いた境地なのかもしれないけれど、その集大成を紅白の1曲で出し切れるプロ意識がすごい。


男性歌手でいいのはなかったのか?

紅白に出てくる歌謡曲の男性歌手なんて、興味ありませんよ。

もちろんノリだけのJ-POPもね。


あまちゃんコーナーはやっぱり優れたエンタテイメントとして、みごと期待に応えてくれました。

クドカン、やるなあ。