まず、今年において特筆すべきなのは、大豊作だった2010年に優れたアルバムをリリースしたミュージシャンが再び新作をリリースした年だということです。
自分が2010年のベスト10に選んだミュージシャンの実に5組が、次作を今年リリースしてくれました。
ベスト10には惜しくも入らかなったミュージシャンでも、Kanye West, The National などが今年に久々の新作を出しました。
それだけ、自分の中では期待が大きく膨らむ年でもあったわけですが、あまりにも想定通りに彼らのリリースしてくれたアルバムは素晴らしかった。
で、今年はベストアルバム選びをしてみようかとリストアップから始めてみました。
ところが、このあたりがくるかなと自分が想像していたアルバムばかりがリストに上がってくる。
まったくイメージどおりで驚きもなにもありません。
一気に行きます。
- James Blake : Overgrown
Local Natives : Hummingbird
Low : The Invisible Way
The National : Trouble Will Find Me
- Primal Scream : More Light
The Strokes : Comedown Machine
Vampire Weekend : Modern Vampire Of The City
こいつらが、頭一個、抜けてました。
ミュージシャンのアルファベット順で、順位はありません。
ちなみに、Nine Inch Nails も Travis も Autechre も Kurt Vile も Volcano Choir も Cass McCombs もまだ聴けてません。時間がなくて。
それ以外にもレビュー未満の状態のアルバムも数枚あります。
全体を眺めた印象として、ソフィスティケイトされた音創りのアルバムが多いということでしょうか。
自分の年齢的にも、荒くて強いだけのロックは受け付けなくなってきているということもあると思いますが、サウンドスケープを丁寧に創り込んで、自分だけの個性的な音楽を表現してくれているミュージシャンばかりです。
それだけサウンド的に聴きごたえのあるアルバムたち。
ミュージシャンの顔の見えないロックンロールや、売れ線を狙ったロックは1枚もないはず。
この9枚の中にはもちろん強弱はあるけれど、順位はつけません。
想定通りに素晴らしかったということで、想定をはるかに超えて素晴らしい圧倒的なアルバムは存在しなかったというのも理由だけれど、来年になって聴いてみたら NIN が素晴らしくて、ああこっちが1位だったなと後悔するようなことになりたくないので。
しかし改めてラインアップみたら、インディの主力たち大御所たちの新譜ばかりから選んだような、つまらないラインアップですね。
新人もいないし。
もちろん中身は素晴らしいものだし、個性的なサウンドスケープを持つミュージシャンばかりだけれど、このリストはあまりにも発見に乏しい。
どれもレビューで既出ということも。
我ながら反省です。
それだけ自分ならではのミュージシャンやアルバムを発掘しようという意欲に乏しい1年だったとも言えます。
逆に、それをする必要もないほど、期待されたミュージシャンによる充実したアルバムが多かったとも言えますが。
でも去年はこのレベルのアルバムが2~3枚しかなかったことを考えると、文句のいいようのない年でした。
これはとても嬉しい。



