Suede の、10年半ぶりになる復活アルバムです。
"Blood Sports"

Bloodsports/Ingrooves

¥1,462
Amazon.co.jp

彼らのベストは、初期2枚という人と、バーナード・バトラーが抜けた3枚目だという人とに分かれますね。
逆に人気がないのは4枚目と5枚目。

自分にとっては、ベストは耽美色の強い1、2枚目と、明るくポップ色を増した3枚目が双璧だとは思うけれど、どれもそれなりに好きなアルバムです。
でもブレット・アンダーソンのソロアルバムは、あんまり好きじゃありません。
やはりブレットは、バンドで輝く人だと思っています。

そして、今回の再結成は、基本3枚目を創ったメンバーによるもの。
とはいっても、実質的にブレットによる、ブレットのための復活劇であることは明らか。
するとどうしても Coming Up の再現を求めてしまいます。
特に進化も成長もしていなくてもいい、あの時のあのロックを聴かせてほしい、と。

そしてブレットは、見事にその期待に応えてくれました。

我々が彼らに求めていたものと、ブレット・アンダーソンが再びやりたいと思った音楽の一致。
もしかしたら、ブレットが我々が求めているものがわかっていて、それを再現しただけなのかもしれない。

ブレットのボーカルも全盛期を彷彿とさせるものだし、ノイジーでエキセントリックなギターも健在。
メロディラインも、ブレットそのもの。

そして何よりも、ノスタルジックでナルシスティックで、明るく突き抜けた Coming Up 期の Suede のロックが満喫できます。
ほんのちょっぴり、初期の香りも添えて。

ちょっとあざとい感じがしないでもないけど、こんなハッピーな復活劇があってもいいじゃないか。

もったいぶって復活し、過去の栄光をチラ見せしながらも、創られた音楽の内容が乏しいミュージシャンはたくさんいるのだから。