やはりこの音は彼らならではのもの。

The Strokes "Comedown Machine"

Comedown Machine/RCA

¥1,357
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決してべったりとせずに、さらりとした感触の音。
湿度感の低さは、彼らの音楽に独特の風通しの良さをもたらしてくれている。

壁をつなげて構造物を作っていくのではなく、ソリッドな柱の集積体が必要最低限の本数で、強靭な構造物を作っている、そんな印象の音楽。
だから柱と柱の間に隙間がたくさんあって、風通しがとてもよくなってる。

ギターが決して暑苦しく鳴らない。
ジュリアンのボーカルも重くならずに、さらさらと歌われる。
今回はファルセットも多用している。

これだけ書いてみて、なんでこれがロックとして鳴るんだろうと、とても不思議。
隙間の美学に立脚したロック、とでも言いますか。

贅肉なく、引き締まった音。
マッシブに構成された音たち。

この感覚が、彼らの音楽を優れたロックに昇華しているのでしょう。

やっぱりそうでした。
これらが、ボウイの新譜に足らなかったもの。
Heroes までのアルバムでは、音楽がマッシブだったのです。
見た目はシャープなのに、音楽にはぜい肉がついてややメタボになってしまった。


もとい。
そして今作のストロークスに顕著なのが、軽やかなスピード感。
もともと軽やかな彼らのロックだけれども、これと聴き比べてみると、明らかに次元が違ってきてます。
前作、Angles が重たく感じられてしまうほど。

ファーストにもなかった疾走感。
このアルバムは、いいなあ。
彼らのアルバムで、一番好きかも。

アルバム冒頭のこの曲、出だしの10秒を聴いて名盤であることを確信しました。




こういう味のある曲がたくさんあるのもいいです。