その昔、ロッキングオンで架空インタビューというシリーズがありました。
これが好きでね。
ちょっと冗談でボウイ篇を作ってみました。
あくまでも架空ですからね。
---
ロッキングオフ編集部(以下、RO)
こんにちは。どうすか、体調は。
デビッド・ボウイ(以下、DB)
クスリも絶って久しいしアルバムも売れてるし最高よ、もう。
RO
いきなりの発表で、こっちはビックリしましたが。
DB
引退したとか音楽への興味ないとか、キミたちもいろいろと言ってたくせに。
何か話題作らないと。ドカンとね。
ジャケットも良かったでしょ。
RO
なんじゃこりゃ、としか思えなかったですけど。
よりによってHeroesだし。
味もそっけもないタイポグラフィだし。
他にやり方なかったんすか。
DB
もう70近いんだからさあ、顔をまんま出すなんて昔みたいなことできないし。
Heroesのジャケットを今の顔でパロることも考えたけど、やめた。
RO
最近、単純明快でシャープな感じのジャケットないでしょ。
Station To Station とか Low みたいなヤツ。
Heathenなんてオカルトだし、ヘタウマイラスト使ってるのもあるし。
音にもそのヘタり感が伝染してる気がするんですけど。
DB
そんなことはない。気のせいである。
トニーも褒めてたの、読んでないの。
ロックの王道そのものよ。
ギターだってギュイギュイ言わせたし、昔のファンだって涙流してるし。
だってiTuneで1位ってことは若いヤツらも興奮してるんでしょ。
RO
あ、ロックの王道だって。
そんな言葉をあなたから聞くなんて。
それにさあ、昔のファンって、Let's Dance でいなくなったんじゃないの。
Tin Machine で絶滅ね。
DB
そういうヤツらはほおっておけばよい。
ヤツらがうざくて Scary Monsters というお別れ状書いて、
Let's Dance という殺虫剤を播いたのだ。
RO
Heroes のB面からすでに違和感感じ始めてたけど、僕なんか。
あそこですでにネタ尽きてたんじゃないの。
Lodger でしまった、と思ったでしょ。
DB
うるさい。
RO
で、Scary Monsters はネタが尽きたことの正当化ね。
今までのは全部ハッタリだよーん、て、ちょっとヒドいんじゃない、今さらだけど。
音だけはそれっぽかったから、騙された。
DB
あの時はあの選択肢しかなかったのだ。
RO
だからって、次が Let's Dance はないでしょ。
DB
だから、キミみたいな人への殺虫剤だってば。
うるさいのははずして新しいファンがたくさんついたから作戦通りなのだ。
RO
わかった。今回のアルバムも Let's Dance だな。
DB
うるさいインタビュワーだな。
もう老後の資金の心配しかしてないのよ。
カミさんがモナコに住みたいって言ってるんでね。
RO
ツアーには出ないの。
DB
なんのために、このアルバムを作ったと思ってんのよ。
キャッチーなフレーズ練って、これだけの曲数作って。
それぞれの曲をちょっと長めに演れば、1時間半計算できる。
昔のヒット曲ちょっと加えて2時間ね。
新旧ファンでスタジアムぎっしり。
でも年だから、アルバムたくさん売れたらやらない。
あんたみたいな思い入れ強いのに、ステージで殺されたらヤだからね。
RO
そんなツアー、行きたかないね。
また10年反省してなさい。
80近くなって思いっきり枯れてから作るアルバムは興味あるけどね。
---
あくまでも架空で、冗談、ですからね。
念のため。