なかなか良いじゃないですか、イギリスからの話題の新人、 Palma Violets

今後のブリティッシュロックを背負って立つと言われるニューフェイスのデビューアルバム。

今年のブリティッシュは彼らだけ聴いていればいいという意見もあったり、いや彼らはただのハイプだという発言もあったりで、正体は自分の耳で聴いてみないとわからんとということで、聴き始めました。

ということで、Palma Violets "180"

180/Rough Trade Us

¥1,491
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隙だらけで、構成もだれるところもあったりで、完成度が十分に高いアルバムとはいえないかもしれません。
最近聴いているアルバムの中では、アルバム全体の完成度で、デビッド・ボウイの新譜方が上でしょう。

しかし、ロックに求める根源的なエネルギー感や音楽としての刺激は、こっちが遥かに上。

自分たちが演りたいから、創りたいから、出てきたロック。
音楽が寄り添ってくるのではなく、音楽に引きずり込まれる。
基本的な立ち姿がピッとしてていて、隙だらけだけど、緩んでいません。
音数が絞られ、音に緊張感があります。

しっかりとしたメロディラインとボーカル。
キーボードの響きも印象的で、彼らのアイデンティティを固める武器になっていますね。

どことなくフランツフランツフェルディナンドを彷彿とさせるエグさも感じさせる時もあったり、パンクのノリもあったり、イギリス的な要素がちりばめられながらもこなれきっていないところは、むしろ今後の可能性として期待できるところと感じます。

自分はいつのまにか、ボウイの新譜よりもこっちを聴く回数がだんぜん多くなっています。





一見耳当たりのいい音楽をなんとなく聴くよりも、なんだかわかりにくいけどカラダに響いてくる、芯に突き刺さってくる音楽を夢中になって聴く。

音楽を、ロックを聴き始めた少年たちが聴くべきは、音楽ビジネスにどっぷりと浸かった大人たちに作られたロックよりも、こういう未分化な部分も持ちながらも音楽に向かうストレートなエネルギーにあふれたロックであってほしいと思います。