このブログ始めてからミュージシャン別では最多の20記事を誇る David Bowie
それだけ彼への思い入れが強烈だということですが、それでも今までレビューをしていなかったのが代表作 "The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars" いわゆるジギー・スターダストですね 。

Rise & Fall of Ziggy Stardust: 40th Anniversary/Virgin Records Us

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前述「狂気」と同様に、ガキのころこのアルバムを死ぬほど聴きました。
レコード時代、このアルバムの日本語タイトルが、「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」という、身も蓋もない直訳でした。
ある種、相当な苦労がしのばれる翻訳だけど、歌詞の内容見れば Rise And Fall が上昇と下降じゃなくて、栄枯盛衰的なものだとわかるはずなんですが。


改めて聴いてみた印象。
ボウイ最大の魅力は、いかがわしさであり、色気であり、重さや軽さ、硬さや柔らかさの絶妙なバランス感にあふれた先鋭的なロックにあると思っているんですが、ジギースターダストまではまた発展途上という印象が強いですね。

ジギー・スターダストというペルソナを見つけ、こっちの方向で責めてみたらどうかなと、恐る恐るリリースしてみたら当たってしまいました、という感じなんではないでしょうか。
むしろいかがわしさと妖しさという面だけであれば、2枚前の The Man Who Sold The World の方が魅力的。
その反動が出たのか、アコースティックに振れた Hunky Dory 。
そしてペルソナを創るジギーまでは、彼の試行錯誤時代だと捉えました。

彼の魅力が十分に発揮され始めたのはアラディンセインからだと思っています。

というわけで、ジギースターダストは若さのエネルギーにはあふれているけど、色気といかがわしさがまだ足りない。
聴けば聴くほど新たな魅力が沁み出てくるような深さが物足りないかな。
非常にわかりやすく、メッセージも明確な優れたアルバムであることは確かなんですが、それ以降のボウイの世界観の広がりとその魅力で比較すれば、ということですが。

このアルバムで一番好きな曲、Lady Stardust 。
意外かもしれませんが、ボウイのボーカリストとしての魅力が一番出てると思います。
聴き込んだからこそ選べる曲かもしれません。