実はこの記事は連作です。

どちらを先にするか迷いましたが、まずはこちらから。

久々のUSブルックリン勢、しかもトム・ヨークを初めとした Radiohead メンバーもお気に入り、グラストンベリーではナイジェル・ゴッドリッチまでも感銘したというグループ。
最新アルバムには、そのゴッドリッチをプロデューサーとして起用。

こりゃ、期待が膨らむのを抑えろというのが無理ってもの。

Here We Go Magic "A Different Ship"

Different Ship/Secretly Canadian

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音は細部まで磨かれ、音空間は緻密に気を配られています。
サウンドクオリティは素晴らしく、ローファイが目的化した音楽のバカバカしさが良くわかる。
ミニマルで複層的な音楽は Radiohead の最新作を彷彿とさせます。

しかしなんだろう、聴いても聴いても心に響いてこない。
フォーマットを磨き上げることに全力を注いで、そのフォーマットの重さに潰され、音楽の魂がどこかに行ってしまったかのよう。

メロディやボーカルが自分の好みではないのもあるかもしれませんが、聴いていても気持ちが動かされないので、何度もリピートしたくなりません。
理性的で細かいリズムも、Radiohead最新作での消化不良がそのまま残っている感じ。





以前の彼らの音楽を聴くと、この系統が本来の彼らかも。


メンバーがゴッドリッチの名前にビビッて、自分たちの個性を出し切れなかったのか。
これは、彼らが本当に創りたかった音楽じゃないでしょう、きっと。
プロデュースによって、音楽にとって一番大事なエモーショナルなものがスポイルされてしまったかのようです。

最初にネットで聴いた時に悪い予感がしたんですよね。
でも、ゴッドリッチプロデュースのブルックリンが悪いわけないじゃないか、アルバム全部きいたら杞憂だったということだろう、と期待したんですが。。

思ったよりもゴッドリッチって人は許容度が狭い人なのかもしれませんね。

カタチを創るのはプロデューサー、中身を創るのはミュージシャン、という単純化した図式で考えると、カタチを創ることにバランスが傾き過ぎたプロデューサー偏重の作品、ということかもしれません。