Norah Jones の最新作、 "Little Broken Hearts"

Little Broken Hearts/Emm/Blue Note

¥1,574
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こちらをプロデュースしたのは、Danger Mouse です。
Danger Mouse といえば、実は自分にとってちょっと苦手な側面も持つプロデューサー。

彼のプロデュースした Dark Night Of The Soul 。
自分にとって特別なミュージシャンであるマーク・リンカスとの共作であり、彼の遺作ともなったこのアルバム、自分にとってのマーク・リンカスの世界観とうまくリンクせず、大いに不満の残るデキになってしまいました。

今から思えば、アルバムのコンセプトとDanger Mouseのプロデュースはベクトルが合っていたのだけど、そこにマーク・リンカスの世界観をはめることに無理があったんですね。

その後リリースされた、Danger Mouse プロデュースの "Rome" はエキゾティックでなかなか素晴らしいデキのアルバムで、いまだに時々聴いてます。

その流れで聴いた、Norah Jones の最新作。

結論から言ってしまうと、見事な作品に仕上がりました。
あくまでも主役はノラの歌であり、彼女が創った楽曲です。
その世界観を崩さずに、バランスの取れたプロデュースがなされたと思いますね。

むしろ、彼にしては控えめとも言えるプロデュース。
彼の色が出てはいますが、あくまでも抑え目に。

Rome 系のプロデュース色が出ている曲。




彼女の声のトーンが満喫できます。




Norah の歌う、芯のある歌。
その歌とややかすれ気味の声を核にした音楽。
曲のできも素晴らしい。

音楽の核を磨き上げながら、その輝きを増すためのプロデュース。

ややダークなトーンを中心としているだけに、地味目に感じるところもあり、万人向けではないでしょう。
しかしながらその音楽は自分に強く響いてきます。

やはりプロデューサーとミュージシャンの相性はあるんでしょう。
しかしプロデューサーは、話題作りや自分のクリエイティブ欲を満足させるためだけでなく、ミュージシャンが創ろうとしている音楽の魅力度を高めるために、その芯を強化するために、機能してほしいものです。