ここで何度も書いてきたけれど、女性ボーカルはけっこう好んで聴きます。

歌がうまいことはもちろん必要条件だけれども、その中でもけっこう好みの声質があって、基本的に高音のよく伸びる透明感のある歌声か、独特のニュアンスの揺れがぞくぞくっとする声、そのどちらかだと無条件に魅かれますね。

前者の代表格が Linda Ronstadt や Marissa Nadler 。
後者の代表格は Corrine Bailey Rae 。

Kate Bush などは、若い頃が高音の魅力、40代になってからは独特のニュアンスと、ボーカリストとしての魅力が変わっていきました。

その両方を兼ね備えた類まれな才能を持っているのが、坂本冬美。
この人はロック畑じゃないけどね。そして素晴らしいテクニック。

まあ、そんな女性ボーカルの好みを持ってるわけですが、最近良く聴いてる女性ボーカルは、 FeistSharon Van Etten です。

Feist は、カナダのシンガーソングライター。
Sharon Van Etten は、ニューヨークはブルックリンを拠点としてるシンガーソングライター。
知名度ではFeistが遥かに高いでしょうね。

女性ボーカルといっても、二人とも基本はガチなロック。
サウンドの作りも実にしっかりしてるどころか、ヘタなミュージシャン顔負けの硬派です。

アルバム聴き始めの音楽の表情はけっこう似てますが、聴き込むとかなり方向性が違っていることに気が付きます。

Feistはアバンギャルドの香りがします。
ドラムの音とか、パーカッションの使い方。
楽器間のバランスを意図的に崩そうとしてるあたりとか。
音的にやや過激派か。

Metals/Feist

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曲が始まるのは57秒あたりから。




Sharon Van Etten はどちらかというとギター1本タイプのミュージシャンがサウンドをロック的に強化しました、というイメージ。
特にこの最新アルバムは、The National のメンバーをプロデューサーに加えて制作されたこともあり、一部の曲はUSインディと言っても過言ではないサウンドです。

Tramp/Sharon Van Etten

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でも、アルバムを聴き進むにつれ、彼女の本質はギター1本なんだなと思わせる。







で、最初の話に戻すと、実は女性ボーカルとしては両方ともそれほど魅かれるタイプではありません笑
音楽トータルで魅せるミュージシャンとしての評価でしょうね。

どちらが好きかと言われると、、刺激的なのはFeist、歌として好きなのはSharon Van Etten 。
トータルは僅差で Sharon Van Etten です。

いずれにしても素晴らしい音楽であることには違いない。