年末恒例の年間ベストアルバム選び。
今年はどうにも座礁したまま先に進みません。
おそらく、自分にとっての今年のベストアルバムは、 R.E.M. の Collapse Into Now だと思います。
- Collapse Into Now/R.E.M.
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素晴らしい歌詞とメロディと、ロックのど真ん中で鳴っている音。
そしてマイケル・スタイプの心に響くボーカル。
駆け出しのミュージシャンには到達できない至高のロック。
しかし、このアルバムを1位に選び、手放しで褒めることができません。
解散したからじゃありません。
自分にとって、このアルバムには、あまりにも3.11東日本大震災の記憶が沁みついているから。
トップのDiscoverer のイントロが耳に入った瞬間に気持ちは揺らぎ、Everyday Is Yours To Win を聴くたびに涙が滲んでくる。
脳裏に浮かび上がる津波に押し流される家々の映像。
あの記憶の中にある、平穏だった時の三陸海岸の情景。
昨年の仙台旅行で見た、穏やかだった若林地区の海岸線の記憶。
どうにも悲しくやるせない気持ち。
素晴らしいアルバムなのに、心に沁みいる音楽なのに、この記憶と分かちがたく結びついているために、ハッピーな気持ちで聴くことができない。
そのアルバムを今年のベストアルバム、と手放しで褒めることが難しい自分がいます。
困ったもんです。
今年リリースされたアルバムは小粒なものが多かった気がします。
豊作だった2010年の印象が強いんでしょうかね。
年初、今年はビッグネームのリリースが多く予定されてるとアナウンスされていたため、たぶん年末には贅沢な悩みを抱えながらベストテン選びをしてるんだろうな、などと思っていたのに。
期待していたミュージシャンのアルバムがけっこう肩すかしでした。
方法論は認められてもそれが大いなる魅力にまでは到らなかったRadiohead 。
同じく刺激に溢れ、新しい音楽の息吹が感じられたJames Blake は、音楽としての魅力は今一歩で、聴きこむには至らず。
そして、思いっきり期待を裏切ってくれたGirls。
とはいえ、佳作、良作はたくさんありますが、いかんせんR.E.M.が障害となってリストアップに気持ちが入らないんですよね。
聴き込み不足のアルバムがたくさんあるし、買ったのにまだ聴き始めもいないものがあるってのも、原因のひとつかもしれません。
もう少し時間が経って気持ちと環境が整ったら、ベストテンを選べるのかもしれないな。
そいういえば、ブルックリン系の新作で響いてくるものが驚くほど少なかったかも。