チルウェイブって、どうも苦手なんですよね。
気持ちはいいけど、予定調和的にボーカルも演奏もフワフワと流れて行き、シンセも過剰に重ねられて、垂れ流し状態。
聴き続けてると、だんだんとカラダがムズムズして落ち着かなくなってきてしまいます。
やっぱり存在感のあるボーカルとひずんだギター、そして突き刺さるスネアがないとシャキッとしないぜ、なんて思いながら、2~3曲聴いたらいたたまれずに他のCDに換えてしまいす、大抵は。
たぶんこのミュージシャンも世の中的にはチルウェイブ系として扱われるのかもしれません。
音的に似ている感触はあっても、たぶん本人はチルウェイブをやることが目的ではないだろうし、もっと先を見据えている気がします。
Active Child のデビューアルバム、 "You Are All I See" 。
You Are All I See (ボーナス・トラック6曲『Curtis Lane EP』収.../Active Child

¥1,980
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LA出身のシンガー・ソングライターPat Grossiのソロプロジェクト。
音楽系の職業を持つ父親の影響で音楽に囲まれて成長、学生の時は聖歌隊、合唱団などの経験を経ているそうで、そのためか本人はハープを弾くそうですし、声もファルセットをベースに中性的。
でもそれが、彼の音楽を個性的にしているのは確かです。
意識的にリズムを抑えたり、ダークなサウンドスケープをもってきたり。
なによりも、シンセの使い方に節度があるのがいいです。
これが他のチルウェイブ一派と違うところ。
自分の声という武器があるから、シンセに頼り過ぎなくてもいいのかもしれない。
音の余韻というものに対する感覚もよく、心地よい。
シンセをメロウ感たっぷりに重ねて一定のビートを加えるだけじゃ、ただのムード音楽です。
そこにはミュージシャンの確固たる音楽観とサウンドスケープが必要。
この時の流れが好きです。
こういうサウンドスケープを創れるのも彼のよさ。
じゃあ、手放しでこのActive Child を認めるのかといえば、そうでもない。
何が足りないんだろう。
やはり、足らないのは、アナログとノイズ。
キレイに創られ、それも魅力だけど、それが物足りなさにつながる。
声。ギター。ドラムス。
物理的に発せられた音をそのまま聴かせる。
もしくはそれを電気で増幅する。
それが必要不可欠、もしかしたら必要十分条件。
初めから電子として創られ発せられた音に不足する何か。
その不在は、音楽としての訴求力に直結しているような気がします。
自分にとっては。