夏休み中に予約録画しておいたBSフジでオンエアされた、Radiohead のライブ、Live From The Basement をようやく見ました。
見るのがちょっと遅くなってしまいましたが、その理由は、あまり期待していなかったからですね。
最新アルバムの The King Of Limbs 。
リリース直後にレビューした、最新の Radiohead は最高の Radiohead である、という印象は変わってはいませんが、最高の Radiohead は最も好きな Radiohead とは限らない、という思いが出てきているのも確か。
彼らは、まだどのミュージシャンも見たことの無い地平を目指していると確信してますが、いまだそこへの旅程の中ほどであることも確かなのでしょう。
彼らが目指す最高地点で聴ける音楽は、彼らにとって最高のものであると同時に、リスナーを惹きつけて止まないものでもあるはず。
そのことは、盲信に近く信じています。
しかし、その地点がかなり高いのか、自分が理解できないでいるのか、その方法論をもとに現時点で創られたアルバムは、まだ十分に惹きつけられる魅力を持ち得ていません。
ツインドラムで臨むライブで得るダイナミズムは、彼らの音楽をどう変えるのか。
むしろ緻密なリズム感と構築性をベースとする今回のアルバムは、ライブとの親和性がどの程度あるのかという不安もあります。
で、見た結果ですが。
思ったよりも、ライブのダイナミズムで印象が変わって良くなった曲がありました。
Bloom や Morning Mr.Magpie などですね。
プログラミングによる打ち込みでは出せない、有機的なグルーブ感がありました。
これは好印象。
そして一番感じたことは、このライブで最も良いと思った曲がアルバム収録曲ではない Staircase であり、それは今の彼らと若干方法論が違う曲であること。
このパフォーマンスは素晴らしい。
この曲、今までの彼らの曲、例えば In Rainbows などからの流れが生きている気がします。
その曲が一番良かったということは、やはり現時点での彼らが目指す方法論が未消化の部分を抱えていて、その曲以上に強い輝きを放つところまで到達できていないということかもしれません。
ライブのダイナミズムを持ってしても、引出きれない魅力。
理性的には今作が最高の Radiohead と思えても、その作品を感情的に自分の中に消化しきれないもどかしさ。
やはりRadiohead には、思いっきり感情を刺激してほしい。
自分が彼らについて行かれてないのか。
それとも、今のフォーマットが違うのか。
リミックスシリーズなんて出してる場合じゃないんだけど。