イギリス勢が不調だ不調だと言いながらも、けっこう良いアルバムのリリースが続いてます。
最近では Arctic Monkeys 、The Horrors などの中堅どころと、話題の新人 WU LYF 。
WU LYF のデビューアルバム、 "Go Tell Fire To The Mountain" 。
Go Tell Fire to the Mountain/Wu Lyf

¥2,079
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まず、最大の特徴はボーカルでしょう。
類人猿が叫んでるかのようで、言葉もとても英語圏のグループの英語には聴こえませんね。
彼らの音楽のつかみでありながら、アクの強さがプラスにもマイナスにも働くような、強烈な存在。
方向性はまったく違うけど、先日ご紹介した Wild Beasts もボーカルの個性が受け入れられるかどうかの分岐点になってましたね。
これもまたWild Beasts に共通するのですが、バックの演奏がとてもいい。
強烈なボーカルと思いきったバランスをとる演奏。
ボーカルをうまくサポートしながらも、曲にしっかりとしたサウンドスケープを付け加えるサウンド。
WU LYF の場合は、いかにもブリティッシュといった雰囲気のギターを中心としたサウンドです。
アルペジオや単音のフレーズを中心としたギターは、Foals にも通じるところがありますね。
なんとなく The Smith を彷彿とさせる瞬間もあります。
いいと思いますよ。
でも。
特徴的であり、面白いんですが、この音楽に対してあるレベル以上にのめりこめないでいます。
原因はやはりこのボーカルにあります。
感情移入ができないんですよね。
最大の問題は、やはりあの歌い方です。
全編同じトーンで歌い方の幅が狭い上に、何言ってるんだかわからない。
このボーカルが聴こえた瞬間にどの曲も印象が似てしまう、と思うのは僕だけでしょうか。
とてもいいものを持ってるのに、ボーカルがこのままだとセカンドアルバムをどうするんだろう、これからの展開はどうなるんだろう、とちょっと不安。
歌は音として気にならなくなって、ギターを中心としたサウンドの魅力に浸れるか。
歌が気になって、離れて行くか。
そろそろ、その境目に差し掛かろうとしています。