King Crimson の自他ともに認めるリーダー、Robert Fripp 。
Crimson を始動するも、解散するも、彼の意向ひとつで決まるこの40年。
まあ、ほんとによく解散して再結成してきました。
初期の頃はメンバー間の合議制に近い形で、それほど絶対的な権力は持っていなかったようですが、Islandあたりから自分のやりたい音楽をかたちにするのがKing Crimsonというユニットである、という意思を強く出し始めました。
その後は気に入ったメンバー以外は総入れ替えをしながら、2~3年単位で新たなカタチを模索していきます。
Robert Fripp による独裁制。
2008~9年には新たなラインナップで始動開始しようとしたところ、1980年代から不思議とメンバーであり続けたエイドリアン・ブリューが、クリムゾンの再始動ツアーと同じ時期に自分のソロ活動をダブルブッキングしていたことが判明し、御大Frippがこれに激怒。
ブリューがソロスケジュールを修正するなどで謝罪してもこれを受け入れず、拗ね切った御大は、クリムゾンの再結成自体を白紙に戻してしまいました。
御大は、理由として、これは意思の問題である、意思のエネルギーが向かないのであれば活動を再開しても意味がない、といったような主旨の発言をしております。
まあ、完ぺき主義もいいですが、こんなことやってたらそのうち人がついてこなくなるよ、と思うのは素人だからでしょうか。
ビル・ブラッフォードなど最近参加させてもらってませんが、クリムゾンが恋しくてたまらないみたいですし、達者なトニー・レビンなど、ピーター・ガブリエルの次にプライオリティが高い活動のようですね。
孤高の才能は、それだけで人を惹きつけるのかもしれません。
ところで、御大の最新プロジェクトのアルバムが発売になりました。
御大は、いくつものプロジェクトを手掛けていますが、あのクリムゾン商法に乗るものかと思っている自分としては、King Crimson と名のついたもの以外には手を出さないと、決めております。
Jakszykのアイデアを中心に、Frippと、第4期というKing Crimsonの黄金期メンバーだったMel Collins を加えて制作したこのアルバムは、正式グループ名は Jakszyk, Fripp And Collins でありながら、 King Crimson Project なぞという副題がついてます。
ほら、↓このAmazon でのミュージシャン名も、正式名じゃなく副題を持ってきてますね。
Scarcity of Miracles/King Crimson Projekct

¥2,129
Amazon.co.jp
この副題が曲者。
なんだよ、Projectって。
① King Crimson っぽく聴こえるが、King Crimson と呼ぶレベルではないので。
② まさしくKing Crimson レベルの音楽だが、未だ流動的なので。
③ まったく別物の音楽だけど、セールスを上げるために付けてみた。
自分の聴いてみた感触からいうと、③ですね。
明らかに音の強さ、緊張感が King Crimson レベルではないし、カンタベリー風イージーリスニング・プログレといった趣の音楽です。
この副題さえついてなきゃ、まあそれなりに気持ち良く聴ける音楽という評価を下せたものを、この副題がついてるだけに期待値が多いに盛り上がってしまい、売るためだけにKing Crimsonなどと付けるな~と言いたくなります。
メル・コリンズのサックスも、とてもRedを吹いてた人とは思えないし、御大Frippのギターもときどき鳴ってますが、優しい響きで彼じゃないみたい。
ただ、とっても音のいいアルバムです。
そこは評価。
DVD-Audio 版もついてる2枚組もあるし。
マニアの人はこっちを買ったんでしょうね。
自分は、0.001秒悩んだけど、レギュラーバージョンにしました。
どうせ、その差がわかるほど優れたDVD-Audioシステム、持ってないしね。