独特のサウンドスケープ。
存在感の強いボーカル。
一聴してツボにはまりました。
とはいえ、好き嫌いがはっきりわかれるでしょう、このグループ。
そのボーカル故。
そのサウンドスケープ故。
久々の英国勢。
2ndアルバムが軒並み高評価だった、イギリス北部出身の Wild Beasts 、
3rdアルバムの "Smother" 。

冷やかな空気感。
浮遊感。
ノスタルジア。
けっして音数が多いわけではないのに、ここまでのサウンドスケープを創りだせる。
メロディラインもなかなか優れてます。
夜、静かになった街の中で聴くととてもいい感じ。
ただ、この音楽聴いてると、次々といろんなミュージシャンの名前が脳裏に飛来するんですよね。
ここはThe XXっぽいな、うーむこのサウンドスケープはRadiohead のRainbowsのようだ、ボーカルはOf MontrealかヘタするとAntony And The Johnsonsかもしれない、などとね。
彼らの音楽をカンタンにいうと、The XXのバッキングでおとなしめに歌う、Antony And The Johnsons ってところでしょうか。
たしかに、Radioheadに似てるという気持ちもわかるし、環境音楽的なところもあります。
非常に特徴的で独特のサウンドではあるんだけど、他の優れた音楽の要素を持ち寄りカタチにしたという印象になるのは、そのベクトルを自分たちのものにし切れていないからなのかも。
とはいえ、批判的に聞えるかもしれませんが、けっして批判してるわけではありません。
むしろ、かなり好きなサウンドで、ヘビロテです。
そして聴き込むうちに、こういった違和感もだんだん薄れて、快感になってきました。
それも、自分がこのボーカルに違和感を感じないから。
ある種、エレクトリックな楽器では決して出すことのできない、強烈な存在感。
このボーカルの存在感があるから、バッキングを限りなくシンプルにできる自由度を持つ半面、音楽の嗜好性(指向性)は狭まりがちになるかも。
だからこそ早く自分達の音楽として昇華させ、オリジナティの完成度を高めてほしい。
彼らが今後、どういった音楽性のベクトルを追求し、それを自分達のものにしていくのか、とても楽しみです。