最近、電子音中心の音楽を聴く機会が減りました。
いわゆるエレクトロ系ですね。

人の声やギター、オルガンといったアナログ音が中心の音楽。
リズムは機械的ではなく、微妙にゆらぎ、ノイズが自然に混ざり強弱がつく。
そういった音楽が結局のところ自分には心地よく沁み込んでくるのだと思い始めました。

エレクトロ系の音楽は、強迫的な音が中心にいることが多いです。
電子的なインパクトが強い音。

アナログ系の音でインパクトが強い音は大好きで、疲れている時などに聴くと疲れや澱みをはぎ取ってくれるような気がしますが、デジタル系のインパクトの強い音は不思議とそうなりません。
ただの音の大きい電子音。

自分の音楽の好みは、アナログ系の音が主役となって構成され、デジタル系の音はその補完として楽曲に厚みや深みをつける役割がベストだということがわかりました。
柔らかさや細かさを担うのがデジタル系かな。


とはいえ、エレクトリックな音楽に魅力がないわけではありません。
要はその使い方なのだと思います。
クールな感覚が魅力のひとつだから、それを活かした音楽。
もしくは、アナログでは創りえない新しさを目指した音楽。

例えば、決して強過ぎず、冷やかな暖かさ(???)を感じるエレクトロ系の音楽。

これなどもそういったカテゴリーに入るかもしれません。

Royksopp "Senior"
$ノスタルジックなノイズたち

ノルウェーを本拠とするエレクトロ系のデュオです。
メタリックで機械的なノリではなく、どこか人肌の温かさを感じさせる、優しいエレクロ。

このアルバムは、Juniorというアルバムと対で制作されたもの。
Juniorがポップでハッピーなアルバムとしたら、このSeniorは、クールで穏やかなアルバム。
意識的に作り分けられています。

このJuniorに至っては、エレクトロという言葉がすでにそぐわないほど、アンビエント色が強く、時がゆったりと流れて行くところがたまらない。

緻密な透明感、とでも言うべきサウンドスケープ。

こういうのが地味で暗いという人もいるでしょうが、僕は好きです。

非常に繊細な感覚で創られた人間味あるエレクトロだということがわかります。


これは比較的一般形に近いですかね。それでも独特の世界観。


ダークな曲調だけど、どこか温かさを感じます。


北欧だということで勝手な思い込みなんでしょうが、ギスギスした都会では創り得ない感触のエレクトロ。
木のぬくもり、暖炉の火。
そんな人工的ではない温もりを肌でわかっている人たちのデジタル音楽。

次のアルバムが待ち遠しい。