Radiohead "The King Of Limbs"
$ノスタルジックなノイズたち

震災などでしばらく遠ざかってましたが、いよいよパッケージ日本盤の発売とあっては気になって仕方がありません。

店頭で見つけ、手に取りました。

んー、もうだいぶ聴いたし、5月にはスペシャル盤が届くし、2月の盛り上がってる時は国内盤も絶対買うしかないでしょと思ってたけど、今さらそこまでしなくてもね。。

でもなー、やはりパッケージ盤だし、ライナーノーツもついてるし、MP3じゃ物足りないし。
うー。
まあ、でも4月になっちゃったし、別にいいか。

などと、ぐじぐじ悩んでました。

しかし。
ん?日本盤だけブルースペックCD仕様?

一番弱いとこを突かれました。
てことは、これが一番音が良いわけじゃないすか。

と、そこまで考えたと思ったら、レジに並んでました。

今まで聴いていたのは、ダウンロードしたMP3です。
音質的には目に見えるほどの劣化はないだろうと思って聴いていました。

ところが。

ブルースペックCDによるところも多少あるかもしれないけど、CDとMP3の音質差は歴然でしたね。

アルバムのサウンドスケープコンセプトはおそらく、太古の森、です。
これはアルバムのコンセプトにも合ってます。
悠久なる時の流れに存在する静謐なる空間、大きな空間ではあるけれど、不思議と音が木霊する、そんな音空間。

繊細な音が鳴り、絶妙なエコーがかかり、リズムセクションは分離良くしゃっきりくっきりと響く。
言われてみれば、太古の森の空気感が感じられるような。

どの曲にも、背後にある静寂感が際立ちます。
静寂感を背景に、精緻に組み立てられたダイナミズム。
カタルシスも抑えられ、エモーショナルとも言いにくい、精神的な高みを感じる独特の高揚感のあるこのアルバムは、このあたりにキーがあるんでしょうね。

MP3ではここまでの再生能力はないし、比べて見ると音像に1枚ベールがかかったように聴こえます。

いやあ、これはとても丁寧にサウンドプロダクションされたアルバムです。
この意図された空気感は、明らかに彼らの進化だと思われます。
もちろん、録音機材等のクオリティ進化もあるとは思いますけどね。

とはいっても、ラジカセで聴いても違いはわからんと思います。

やはりしっかりしたサウンドプロダクションは、しっかりとした再生装置で。
少なくとも、良いヘッドホンを奮発して、聴いてほしいです。