Rano Pano のギターが鳴り始めるだけで心がカッと熱くなり、さらにギターが重なりながらベースがかぶさってドラムスが動き始めると自分の体の動きが止められなくなる。
San Pedro が鳴り止んだ直後、体が火照っている自分に気づく。
その火照りを久しぶりの雨のように冷ましてくれる Letters To The Metro 。
自分たちの中から湧き出てくる音を、リズムを、確固たる意志で鳴らしている音楽。
そこから出てくる波動に、自分の心の波動が重なり共鳴する音楽。
そこには、音楽の強さや存在の重さがあり、自分の心に食い込んでくる。
求めているのは、こういう音楽である。
Mogwai "Hardcore Will Never Die, But You Will." 。

Destroyer の Kaputt のように磨かれたサウンドスケープを持ち、心地よくさせてくれる音楽も魅力的。
だけど、それは心を気持ち良く撫でるも、心に食い込んではこない。
Mogwai の音楽には言葉はないが、リアルだ。
自分の心に次々と楔を打ち込まれ、それは抜こうとしても抜けない。
Mogwai の音楽は、ノイズの含有率が高い。
轟音を響かせる曲も、美しい響きを残す曲も、その背後にはノイズの存在がある。
そのノイズが楔の役割をはたしているのだろうか。
自分がその音に浸りたいと思う音楽、心に食い込む音楽には、ノイズがある。