爽やかな温かみ、とでもいうべき空気感。

ドライでさらっと、でもソフィスティケイトされた音質感。

ところどころ覗く、野暮ったさ、というか人間味。

カナダのグループ、The New Pornographers のメンバーDan Bejar が立ち上げたプロジェクト、 Destroyer"Kaputt"
$煩悩の日々

キーボードとサックスが形作るトーンに、伸びのあるギターソロとややヘタレ気味のボーカルがからみ、独特のサウンドスケープを創り出してます。
気持ち良く、サラッと聴けるロック。

一見、おしゃれな感じで、けっこう話題になるかもしれません。
ジャケットの雰囲気も音楽にマッチしていて、いい感じですし。
ふとした時に聴きたくなり、けっこうヘビロテです。







気になるところは、雰囲気中心に創られたことによるリアリティのなさですかね。
どことなく、Ariel Pink's Haunted Graffiti に似た雰囲気があるな、と思っていたら、このリアリティのなさあたりが共通点かもしれません。

このプロジェクトは9枚目のアルバムらしいのですが、そのどれもが方向性の違う音楽をやっているそうで、このカメレオンのような音楽性と、けっして熱感の高くない音楽がアリエルに似てるのかも。

とはいえ、これだけの音楽をさらっと創ってしまうのは、やはりそれだけの才能があるんでしょう。
アルバムとしての統一感はアリエルよりも上かもしれません。

この音楽の真価を見極めるには、もう少し時間がかかるかもしれません。
なんとなく見え始めてはいますが。