昨年から今年にかけて、いろんな年間ベストアルバムが発表されました。
日ごろはそんなにCD買わない人も、年間のベストアルバムを見て上位に入ったものをとりあえず買って聴いてみる、ということがあるのでは。
自分も、音楽から離れ気味だった時代、買うCDといえば自分がもともと好きだったミュージシャンのリマスターとか新譜だけで、後は雑誌などのベストアルバムをちらほら、ということもありましたからね。
そういう意味では、雑誌、例えばロッキングオンの年間ベストアルバムなんていうのは、けっこう影響力を持ってるのかもしれません。
しかし、今年のようにけっこう音楽を聴きこんだ年に、改めてロッキングオンで選ばれたアルバムを見ると、そこには様々な業界の論理が編み込まれていることが、はっきりと透けて見えましたね。
純粋に信じ込んではいけないと思いました。
選ばれたアルバムにはいくつか特徴があります。
基本ロックとはいえ、けっこう幅広いジャンルから選ばれていること。
ある程度のセールスが見込めるメジャーミュージシャンが選ばれていること。
いわゆる総花的な顔ぶれ。
少なくともその顔ぶれを見る限り、筋の一本通った指向性は感じられません。
読者層の広がりを意識した、広告媒体としての価値を意識したラインナップ。
多くの読者にとって、それぞれ数枚は自分の好きなアルバムが入るように。
それによって、この雑誌の読者でいることに安心できるように。
おそらく、そういったことも意識して編集部は選ぶに違いない。
それに、広告主であるレーベルのミュージシャンを不当には扱えない。
みんながそこそこ納得できるラインナップ作りが必要なんですね。
かなりマイナーだけどすごくいいアルバムとか、一部の人だけが100%納得するようなものは作らない、作れない。
ということで、一番信頼できるベストアルバムは、自分と好みが似ている人が選ぶベストアルバムです。
当たり前だけど。
純粋に聴いて良かった、聴きこんだ、自分の好きなアルバムだけが出てる。
その人と好みがまったく同じでなくてもいいんです。
その人の嗜好性がわかっているだけでいい。
自分と似てないところはどこか、までわかってるとベストですが。
となると、やはりブログですよね。
そいういう意味で、これだけ有用な情報源はないです。
日頃からその人が選ぶアルバムやそれについての印象を読んでますから、指向性は明らかです。
特に自分では買わない、選ばないアルバムが上位に来てると、とても気になるし、聴いてみたらとってもよかった、という打率も高いです。
音楽雑誌やある程度メジャーを対象としたベストアルバムは参考にもならない。
自分が気に入った音楽の評価を確認するくらいに考えておいた方がいいです。
抽象的な言葉を並べて原稿スペースを埋め、結局何がいいたいの、と思うようなアルバム評は、これは良くないということをはっきり言えない書き手の暗黙の抵抗である、という逆説的な見方はできますが^ ^