さて、2010年も最後の日となります。

今年は個人的に基本的に平穏ながらもいろいろあった年であり、去年までと大きく生活リズムが変わった年でもあります。

生活リズムの変化の大きな要因は、やはり音楽をとてもよく聴いたこと、そしてブログを継続したこと。

その結果、とにかく時間がないと感じ続ける1年でもありました。
その余波は、本を読めないことにつながり、1冊読むのに1カ月かかるなんてこともあり、この1年の読書量は近年稀に見る少なさです。

その分、素晴らしい音楽たちにたくさん出会うことができ、不満はありませんけど。

1枚のCDをじっくり聴き続けて、それがじわじわと熟成しつつメロディのすみずみまで憶えて、自分の記憶とは切っても切れない存在になるような、そんな音楽の聴き方ができなかったのは心残りではありますが。

そんな中、今年の最後になって、じっくりと聴き続け、素晴らしく熟成されてきたアルバムが出現してくれました。

Elvis Costello の新作 "National Ransom"
$煩悩の日々

リリースが最近というのもあるのですが、このアルバムも、ベストテンの対象として聴いてませんでした。
Elvis Costello はもともと大好きなミュージシャンで、ものすごく作風の広い人。
彼の声と溢れだすメロディは、才能のある人の特典。

今までのアルバムはどれもかめばかむほど味の出るアルバムです。
そのために、彼のアルバムはゆっくりじっくり聴くことに決めており、今年のベストテンの対象からはずした、ってことです。

今回の作品はプロデュースが、Tボーン・バーネット。
あの傑作アルバム、King Of America と Spike をプロデュースした人です。
活動歴も長く、多作なコステロのアルバムで一番好きなのがこの2枚なんですよね。
こりゃあ、ますますじっくり聴くしかありません。

Tボーン・バーネットがプロデュースした彼のアルバムは、静と動のバランスが見事なんです。
1枚に1~2曲入っているコステロの瞬殺メロディの曲、こういった曲のプロデュースが素晴らしい。
Spike 収録の Satellite なんて、コステロの曲で思い入れ度1、2位を争ってます。

しかし、コステロは多作なため、新譜を追いかけるのがけっこう大変です。
しかもアルバムごとに作風が大きく変わって、とまどいながら聴いているともう次がリリースされることもしばしば。
なにしろこれが30枚目のアルバムですからね~

とにかく聴けば聴くだけ、良さがジワジワと溢れてきます。
一部のメロディを憶えてそこが好きになる頃には、別の個所のメロディーが気になり始めて。
そこが気に入るとまた別の曲が・・・
この繰り返しで、取り返しのつかないことに。

この人の声の魅力も大きいのもたしかだけど、やはり稀代のメロディメーカー。

バッキングもものすごくシンプルなんだけど、それもコステロのボーカルを際立たせてくれます。

全16曲という構成が、、とても才能あふれるサービス精神旺盛の現われでよいのだけれど、、もう少し曲数が少ない方がこのアルバムになじみやすいかもしれませんね。
かと言って、じゃあどれを削ればなんて聴かれても、やっぱり全部いります、としか答えられない^ ^

アルバムの表題曲。
バックバンドのシュガーケインズを率いて、ゴージャスなサウンドを聴かせてくれます。


こういった雰囲気の曲がたまらないのも彼の特徴。


やっぱりメロディメーカー。


これでもアルバム中の瞬殺メロディ曲はYouTubeになかったため、載せられませんでした。

聴き始めは未分化で、その良さもよくわからなかった曲たちが、今は1曲ごとに際立ち、キラキラ輝いています。
やはり素晴らしいコステロとTボーン・バーネットのコンビ。

寒い冬ではありますが、部屋の中を暖かくして、ゆったりとした時間の中でこういった音楽を楽しんでいたいものです。

それではみなさん、良い年をお迎えください。