今朝のNHKニュースで見たんですが、2010年のCDシングル売上のトップ10が、「嵐」と「AKB48」で占められたそうです。


それ自体は、ふ~ん、て感じですが、呆れたのが、なぜそのふたつのグループのCDシングルが突出して売れたのかの理由です。


特に、AKB48。


ファンの一人と思われる純朴そうな高校生男子がインタビューに答えてましたが、なんとその子の横にはAKB48のシングルCDが山積み。

全部自分で買ったんだそうですが、異様なのは同じものが20枚あること。

マニアックな音楽ファンが同じCDをバージョン違いで何枚も持つことはあり(かくいう私も・・)、特段珍しくはないはずですけど、彼のは全部まったく同じもの。

なぜか。


AKB48劇場ってのが秋葉原にあり、そこには彼女たちが出演していて、その入場チケットがCDシングル1枚に1枚ついてるんだそうです。

そうか~、20回行きたいから20枚買ったのか~、最近はオマケで釣って予約させるとかが横行してるしな~、と思ったら事態はもっと異常。


そこに行くと握手ができるんだそうですが、その握手をする時間がCDシングル1枚につき○秒、と決っていて、たくさん買うとそれだけ長時間握手ができて、話もできるとか。


その高校生はこのCD産業の戦略もわかっていて、自分がそれに乗せられていることもわかっていて、でも握手がたくさんできるからいいのだ、と言っていました。


ここではパッケージCDが、音楽それ自体が、音楽として扱われていない。

創り手であるレコード会社も、聴き手であるはずのリスナーも、引換券としてしか扱っていない。

消耗品ですらなく、それは音楽である必要すらない。


そんな扱われ方をした音楽が、CDシングル売り上げベストテンの半分を埋めている。

ネット配信がパッケージCDを駆逐するとか言っておきながら、そのパッケージCDの価値を落としめているのは自分たちじゃないか。


こんなセールスプロモーションすらするようになった今の音楽業界は、自分で自分の首を絞めてるだけですね。