今、感動と後悔を同時に味わってます。


この前レビューした Arcade Fire の Neon Bible に続き、聴き始めた最新作の The Suburbs


煩悩の日々

なんとも素晴らしい傑作です。

それをなぜ買ってから3カ月も聴かずに放置していたのか!

やっぱりおいしいものは先に食べないといかんな。


CDを聴き始めて、一聴目からすごい、と思えるのは、音にもの凄い存在感があるものや、サウンドスケープが卓越したものが多いのですが。

最近では、凛として時雨とか Menomena 、Of Montreal などですね。


この The Suburbs はどちらにもあてはまりません。

それでも最初っから鳥肌が立ったのはなぜか。


細部から全体感までの完成度が半端じゃないからだと思います。

それも、エモーショナルなエネルギーと大きなメロディという、彼らの武器をふりまわすのではなく、やってのけた。

今までの Arcade Fire は、それはもちろん素晴らしいアルバムなんですが、自分たちの武器を前面に出し、パワーでグイグイと引っ張ってるイメージがあります。


今回のアルバムは、その武器をしっかり体幹に据えながらも、けっして全開にはせず、自分たちの世界観を広げることに注力した印象です。

本当に表現の幅が広がった。それもクオリティを高めながら。

どの曲も凝縮されたエネルギーがある。

だからアルバムの最初から最後まで、決してダレない。


自分たちの武器を前面に出し過ぎ、一本調子になることを恐れたのかもしれませんが、今回のアルバムのテーマが大げさなものではないことも影響しているのかもしれませんね。


例えば、強烈なパンチ力それもハンパじゃない右ストレートを武器に、必ず打ち合いに持ち込んで勝ち、チャンピオンとして君臨しているボクサーがいるとします。


この右ストレートがある限りタイトル防衛は間違いないと思われていても、このままで伝説のチャンピオンになれるとの評価があったとしても、ボクサー本人は右ストレートだけに頼ることの危険性や目指すボクシング像の完成のために左フックの充実や、アウトボクシングの展開も考え始める。


その後の防衛戦で、チャンピオンの右ストレートに警戒してその対応を練ってきた挑戦者は、右ストレート並みに完成された左フックや、決して打ち合いだけじゃないアウトボクシングに翻弄され、なすすべもなく1ラウンドKOされてしまった。


普通は、自分の確立されたスタイルを大きく変える程の挑戦は、完成度を求めて試行錯誤する期間があるものですが、このチャンピオンは最初の一試合目であっさりとやってのけた。


そんなイメージなんですよ、この The Suburbs は。


とまあ、以上は最初の一聴での感想です。

けっこうボリュームのあるアルバムで、一通り聴くにも何度か休憩を入れましたが、聴き終わった後、興奮しながら1曲目からまた聴き始めたことは言うまでもありません^ ^


逆に、カタルシスを得るような明確なキラーチューンがあるわけではない(という印象)ので、どの曲がオススメというところまでは行ってないので、YouTubeの貼り付けがまだできる状態ではないです。

すみません。