ミュージックマガジンに「クロスレビュー」というページがあって、毎月のレギュラーコーナーなんですが、ひとつのアルバムに対してショートレビューを4人の評論家がやる、という内容です。
ミュージックマガジンなんて読まなくなって久しいですが、その昔は中村とうようが編集長をやっていて、渋谷陽一とバトルを繰り広げたり、それは面白い時代もありましたね~
そのミュージックマガジンが、1981年~1989年に掲載されたクロスレビューだけを抜き取った増刊を出しました。
たまたま本屋で見つけたので、パラパラッと立ち読みをしたんですが、率直な感想として、その本の良し悪しは置いておいて、1981年てのはとんでもない年だったな、と。
クロスレビューを見て、1981年として出てくるアルバムが、
クラッシュのサンディニスタ、PILのフラワーズ・オブ・ロマンス、ザ・ポップ・グループのセカンド、イーノ&デビッド・バーンのブッシュ・オブ・ゴースト、スロッビング・グリッスル、ジャパンのサード、ザ・ラウンジ・リザーズのファースト。
思い出すまま挙げても、その後のロックに多大な影響を与えたアルバムが、これだけぞろぞろ出てくる。
そしてスゴいのは、PILもポップ・グループもジャパンもラウンジ・リザーズも、10点を連発してるってことです。
このクロスレビューでは、0~10点を思うままにつけるので、相当点のバラつきは出ますが、まあ標準的には6~7点くらいが平均、というところ。
平気で0点つける人もいて、インダストリアル・ノイズ系のキャバレー・ボルテールなんて、0点がついてました。
その中で、10点連発、ってのはなかなか見られるものじゃありません。
それなのに、この時代の先鋭的なニューウェイブ~オルタナティブ・ロックのアルバムが10点を連発してる。
しかも、評論家は中村とうようや小倉エージですからね~
彼らは、別にこのジャンルの音楽が大好き、ってワケじゃないと思います。
いかにこの時代において↑のアルバムたちが刺激にあふれた、特異な存在であったか。
同時代に生きていた音楽好きの心を揺さぶったのか。
そんなことの証だと思います。
かくいう自分も、このアルバムたちに音楽観だけでなく、人生観も変えられたと言っても過言ではありません。
それらがなければ、ただの一ロックファンとしてなんとなく音楽を聴いて、そのうち音楽への執着心も薄れ、いつの間にかただのオヤジと化していたことでしょう。
そして、ここでこうしてブログを書いていることもなかったでしょう。
それだけすごい衝撃だった。
いまだに強烈な1981年。
これほど刺激的な時はなかったなあ。
