スペインのサッカーが優勝してよかった。
このサッカーが世界で一番強いのだと確信できてよかった。
イニエスタ。
実はこのワールドカップで一番注目していた選手。
スペインサッカーの申し子です。
テレビの解説や、ニュースでは、シャビやビジャが取り上げられやすいけれど、この選手がいるからスペインのサッカーがあそこまでの完成度を持ってると思ってます。
とにかく取られないドリブル。
絶妙のスルーパス。
ワンタッチでのパス交換の中心。
これを実現するのが、圧倒的な基礎の技術です。
ただの技術じゃ、ありません。
パスを正確に早く蹴るのは当たり前。
一番差が出るのは、そのパスの受け方です。
柔らかいタッチで左右どちらでもピタリと止めるのも当たり前。
トラップする前に、次の動きを考えている。
敵のポジション、味方の動き、そこにできたスペース。
その動きに瞬時に移行できるトラップの仕方。
トラップした後のボールの位置。
そこを見極め、確実に実行する。
敵の重心の位置を見極めて、瞬時に抜く。
カラダを入れ替える。
それらの全てが、澱みなく、スムーズに行われる。
力みもないので、何が起きたかよくわからない。
イニエスタが敵を抜くとき、見てる方もなぜか力が抜けます。
それは攻撃だけじゃなく、守備にもいかんなく発揮されるのが、彼の凄さ。
オランダも、強烈なプレスをかけるエネルギーとイエローカードのストックがあるうちは、さすがのイニエスタも自由なボール保持ができてませんでした。
それでも延長戦になると、オランダのプレスも弱まり、シャビとの距離感がいつもの距離感に近づいた時、俄然イニエスタが躍動し始めました。
ああ、これでスペインは勝ったな、と思いました。
でもイニエスタが決勝ゴールと挙げるとは・・
今の日本選手に欠けているのは、イニエスタを中心にスペインの選手が持つ、こういった基礎技術だと思います。
彼らは体格的に恵まれているわけでもありません。
それでもボールを保持できる。
前線にチャンスを運んでいける。
今回の日本は、本田がいたから点が取れて勝つことができたと言っても過言ではないと思います。
その本田がいなくても、守備を中心としたフォーメーションを引いても、点を取り勝つにはどうするか。
やはり、しっかりとボールをつなぎながら前線に運んで行くための技術が必要です。
ワントップにしっかりとボールが収まることが前提だと、その人間のデキに勝敗が左右される。
そもそもそれは、本来の日本のサッカーではないし。
スペインはブラジルの少年たちが、自然と身につけて行くこういった技術。
それは身について当たり前の技術なんでしょう、そういう国々では。
日本の子供たちが身につけるには、どういう育成が必要なのか。
今すぐ始めても、その子供たちが代表レベルでプレーするのは、早くて12年後のワールドカップ。
それでも始めないと、なにも始まらない。