昔から、夕暮時って時間帯と、夕焼けが大好きでした。

親父が転勤族だったために、引っ越しをたくさんしてきましたが、とある関東の小都市に暮らしていた時期。
高台にあった住まいからは、関東の名峰が一望でき、そこから見る夕暮時の景色が素晴らしかった。
そんな経験と記憶が、自然好きの根本にあるのかもしれません。

ところで、そのころの都会と地方との流通格差は、それは今では比べものにならないくらい、激しいものがあって。

レコードの時代ですが、マニアックな輸入盤が売られてるのは、都会だけです。
地方の小都市には、国内盤専門のレコード店しかありません。
もちろんネット通販なんてないので、取り寄せることもできません。
自ら出かけて行って、買ってくることしかできません。

かつての輸入盤専門店のメッカ、西新宿。
新宿レコード、OM、しばらくしてからエジソン。
輸入盤といえば、そのあたりが憧れの店だったなあ。

フリップ&イーノの Evening Star
なんともジャケットがキレイです。
$煩悩の日々

存在は知ってましたが、買いに行かれません。
お小遣いの少ない学生には、片道2時間の電車の旅も負担です。

そんな中、親父が仕事で東京に行くことに。
ああ、買ってきてほしい、と頼み込み。
今から思えば、よくそんなとこまで行って、買ってきてくれたものだと思いますが。

ゲットした憧れの Evening Star。
待ってる間に、ジャケットのイメージも、中身の音楽のイメージも、こ~んなに膨らんでます。
おお、やはりジャケットがキレイだ。
こんなグラデーションがかかってたのか。

そしてターンテーブルに、レコードを置いてみて。

穏やかに始まったぞ、ワクワク。
んん?でもいつまでもあまり変化がないな。
あれ、もう1曲終わったのか。これは序曲みたいなものなんだな。
次がタイトル曲か。
お、フリップのギターだ。いつもよりも穏やかな音色だな。
ちょっとメリハリに欠けてるかな。
まあ割と良かったけど、もう終わっちゃったぞ。
次の曲は、これもけっこう地味め・・・
・・・・
・・・・
そのうち、寝てしまいました。



思い描いていた、フリップとイーノの共作。
それは Another Green World の Sky Saw のような曲が、これでもかと散りばめられているアルバム。

それが実は、フリッパートロニクスというコンセプトに基づき創られた実験的なアルバムだったなんて。

いや、これは聴きこめば良くなるタイプのアルバムに違いない。
そう思いながら、何度も寝てしまうわたし。

好きな夕暮時に聴く、あこがれの Evening Star 。

少年の夢は、脆くも崩れ去ったのでした・・


その後、いろんな音楽を聴いた後で聴くと、それなりに面白い音楽だとは思うけど。
アンビエントミュージックをロックを聴くつもりで一生懸命に聴いてもね・・