しばらくの間、なんだか抽象的なデザインだな、と思ってましたが。
実はジャケットを見開きにして、縦に置くと、巨大な耳だったんですね。
そこにエコーがデザインされてる。

ピンクフロイドのアルバム「おせっかい」(原題はMeddle)ですが、なぜおせっかいなんだか、いまだによくわかりません。
この頃の日本語タイトルは、奇妙奇天烈なものが多かったですね。

$煩悩の日々

このアルバムは意外なことに、ピンクフロイドの4人のメンバーだけで創られた初めての純粋なスタジオアルバム。
他のアルバムは、シドがいるし、ライブとのセット(ウマグマ)もあるし、原子心母はロイ・ギーシンとの共作ですからね。

そのB面(レコードでね)まるまるを占めていた、エコーズ。
ピンクフロイドの曲で何が一番好きか問われたら、やはりはずせない曲。

メンバーはこの曲を創るために、レコーディングセッションで24ものテーマを創ったそうです。



この曲で好きなのは、リック・ライトのキーボード。
他の作品ではほとんど目だない彼ですが、彼のベストパフォーマンスだと思ってます。
バックでずっと鳴ってる、メインのメロディとほとんど関係のない、独特のフレーズ。
フレーズというよりも、一種のストリングスのような効果なんだけれども、そこまで背景に徹してるわけでもない。
素晴らしい音色で弾いてます。

そして、ギルモアのギター。
自己主張をし過ぎない、全体の音像にピタっとはまったギター。
ソロですら、突出してない、曲の一部になりきれてる。

この二人のバランスがこの曲の成功を創ったと思います。

途中でダレるところがないわけじゃないし、完成度うんぬんを言う曲でもないけれど、実験的精神で創り上げた非常に雰囲気のある曲。

僕は夜に聴くと、イメージがどんどん膨らんでいきます。
これは初期のピンクフロイドに共通する部分だけれど、この混沌としたエネルギーは、このアルバムでお終いになります。

そして狂気から、より現実へ目を向けたテーマが選ばれます。
そして、ロジャーの役割が大きくなり、歌も自分で歌うシーンが増えてくる。

この曲は、4人のバランスがもっとも取れていた頃の作品なんでしょうね。