Autechre(オウテカ)の Oversteps 。
アヴァロンさんのブログで聴いて、これは好み~と思い、早速購入。

$煩悩の日々

こういう音楽は、自分では絶対に探しだせません。
ジャンルもサーチの対象と違うし。

でもこういう音楽があるのだと感心しました。

主役は「音」です。
通常の音楽では「音」を素材にメロディーを創り、リズムなどの付加価値を加えて、音楽を形成します。
でもこのオウテカのアルバムでは、音は音として、音が目的として、存在している。

多少メロディ的なものとか、リズムがあるものもありますが、メロディーを創るために音を出しているのではなく、音があって、それにたまたまメロディがついてる場合がある、程度。
あくまでも、音が主役。



音は、冷ややかで体温を感じないものが多いですね。
ただ、質感は相当に高い。
細部までこだわって音を創っています。
ノーツによると、ハードディスクレコーディングのポテンシャルを駆使して制作したそうで、その手間暇がよくわかるような、いい音を出してます。

音の質感の高さでいうと、マッシブ・アタックにも同じような印象を持ちます。
でもマッシブは、音の印象が表面上は冷ややかであっても、実はその内部には熱いエネルギーの存在が感じ取れるような冷やかさ。
このオウテカは、ひたすらクール。

そのクールな音が、白い何もない空間にばらまかれている。
聴き手は、その空間を音にぶつかりながら、音に翻弄されながら漂っていく。

そんな感覚が味わえるアルバム。
これからの音楽への可能性も感じれます。

まあ、これが好きな人は少数派かも。
少なくとも聞き流して楽しむ音楽ではないし、神経を逆なでされるような部分もあります。
決して環境音楽には成り得ない、自己主張性。

それがまた快感なんですけどね。