さて。
忘れていたのではありません。ついに9曲目、最後の曲です。
実はこのシリーズ、この曲をご紹介するために始めたようなもの。

King Crimson "Fracture"

いつも聴くときに身が引き締まる思いがします。
膝を正して、雑念を捨て、この曲を聴くことだけに集中します。

この曲は名盤 Starless And Bible Black の最後の曲。
クリムゾンのアルバムでどれが一番好きか、というこれも究極の質問のひとつがありますが、たぶん僕はこのアルバムを選ぶでしょう。
それくらい好きなアルバムですが、それもこの Fracture が入っていることも大きな要因。

とにかくフリップのギターが存分に味わえます。
細かなフレーズを速いパッセージで積み重ねて行くような前半。
ブレイクし、破壊的な音色で終局へ向かって突き進んでいくような後半。
緊張感の塊のような曲。
特に、ブレイクした時にかき鳴らされるフリップのリフ。
もうひれ伏すしかないような、これほどまでに存在感のある音はなかなかありません。

Fracture 前半部分


Fracture 後半部分


世間的には、この後のアルバム Red の評価が高いようです。
でも、僕にとっては Red は、表題曲もOne More Red Nightmare も Starless もこの曲に比べると単純で緊張感に乏しい。
Red の中では、Fallin Angel が一番好きかな。
とても美しい曲だと思います。

でもやっぱり、Fracture を中心とした、Starless And Bible Black がいい。

クリムゾンのクリムゾンたる理由で最も素晴らしい曲。
誰も創れない、誰にも演奏できない。
それがこの Fracture と、Lark's Tongue in Aspic Part2 。

いやー、もう最高です。