これも知る人の少ないグループですね。すんません。

Pavlov's Dog。

このグループにかなり入れ込んでいた時期がありました。

今も好きですけど。


最初に日本で出たのは、2ndアルバムから。

このグループの最大の特徴は明らかです。デビッド・サーカムというボーカルの声。

一言で言うと、中性的。伸びやかな女性のような声のボーカル。

その声が、かすかな哀愁を帯びたメロディを歌う、ロック。

こう言や、身も蓋もありませんが、他にはマネできない独特の世界を創っていて、かなり聴きこみました。


でもなぜ1stアルバムが日本で出てないの?こりゃ、聴かないとならんだろう、と思い、輸入盤のレコードを探すことに。

蛇足ですが、1stのオリジナルはABCレコードから。その後契約変更でCBSレコードに変わり、ジャケットがまるで違います。最初のABC盤は、カットアウトで売られてました。

入れ込みすぎて、カットアウトではないABC盤を探して中古で買い、レコードだけで3枚も所有するはめに。


煩悩の日々

で、なぜ1stが日本で出なかったか、ですが、これはレコードを聴いて明らかになりました。

ダサかったから?違います。凄すぎたからです。

何が?サーカムのボーカルが凄すぎました。

2ndでは相当抑えて歌ってることがわかりました。

もの凄い存在感。

ロバート・フリップのギターは音が奏でられた瞬間に降参、ですが、サーカム君のボーカルもその類。

ほや、くさやの干物、ブルーチーズのボーカル版とも言えます。


Public ImageのFlowers of Romance。

これを無名のグループがアメリカで出したとして、すぐ日本で発売するでしょうか。

しないですね。売れる確証はなにもありません。

むしろ好き嫌いがはっきり出るアルバムを出すのはリスクが大きすぎます。


だから、Pavlov's Dogの1stは日本で出なかったと確信してます。

演奏は普通のロックグループと変わりません。

ボーカルが突出してます。それが乗る曲も優れたものが多い。

でもボーカルが突出しすぎてると判断されたんでしょうね。


そして今年の11月。

disk unionが彼らの4枚のアルバムをリマスターしてCDで発売してくれました。

3rd、4thはそれまでの2枚と比べると、落ちので、あまりお勧めしません。


リマスターでよりクリアになったデビッド・サーカムの声。

恐る恐る入るのであれば、2ndから。

ど真ん中に行きたければ1stから。


そういえば、2ndの聴きものがもう一つあります。

このアルバムはドラムスがなんとビル・ブラッフォード。

ここまで普通のドラミングをする彼は聴いたことがありません。

なにしろ、オカズがありません。ほとんど裏も打ってないんじゃないかと。

彼独特のハイチューニングのスネアもありません。

聴くだけではぜったいに彼がドラムだと思えませんから。

クレジットだけで、実は別の素人がドラムスをやってたりして。

それとも、同姓同名の別人ドラマー??