Van Der Graaf Generator。

これもいわゆるプログレジャンルに踏み込んだ人でないと、聞いたことがないグループ名でしょうね。

プログレに入れ込んだ人間は、誰もが一度は通過する道。

そして、確実に記憶に留まっている名前。


と、ここまで書いて、代表的なアルバムを1枚選び出すのがとても難しいことがわかりました。

そういう意味ではキングクリムゾンと同じです。

活動期がいくつかに分かれていて、それぞれで音楽性が異なり。それぞれの音楽が素晴らしく。


The Least~H To He~Pawn Hearts が第一期。

Godbluff~World Record を第二期。

The Quiet Zone~Vital を第三期。

おっさんになってからの再結成を第四期、としましょうか。


それぞれの期では、解散を経てるんですね。

でも詩人かつボーカルのリーダー、ピーター・ハミルとドラムスのガイ・エヴァンスは常にメンバーです。


第一期は、ピーター・ハミルのファルセットが効いたボーカルが印象的です。

印象として、基本グレーの上に、印象的な色合いが乗っている音楽。


第二期は、ハミルのボーカルのトーンから高音が消えます。

音楽はモノトーン主体に変化。よりアグレッシブに。


第三期。ある種の過渡期でしょうね。新加入グラハムのバイオリンのトーンが方向性を決めている感じ。

しかし嫌いではありません。やはりハミルが曲を作り、ボーカルをとっている限り、それはVan Der Graaf以外の何物でもありません。


第四期。再結成してアルバムを出してくれただけでうれしいけれど、やはり混沌としたエネルギーがなくなるのは仕方ないか。デビッド・ジャクソンの管楽器は彼らの音楽に不可欠なものだと再認識。


とまあ、冷静に仕分けをしましたが、第一期~第三期まで全部のアルバムが好きで、どれも捨てがたいです、結局。


煩悩の日々

あえて1枚選べと言われたら、Pawn Hearts ですかね。

このアルバムは、名曲Man Erg を始め、すべてが完ぺきです。

全編にわたりダレることなく、静と動のメリハリの効いた密度のある演奏が続きます。

ああ、ヒュー・バントンのオルガンの音はたまらない。

そしてこのアルバムでのハミルのボーカル。ジャクソンのサックス。

静のパートでは繊細に、動のパートでは激しくアグレッシブに。この対比ではクリムゾンに匹敵します。

楽曲の良さを加えれば、越えますね。

何度聴いたかわかりませんが、未だに飽きることを知りません。


ハミルの作る歌詞、この時期のアルバムには歌詞が載ってないんですよね。

最近でこそネットで検索すれば、歌詞が載ってるサイトもありますが、昔は苦労しました。

ハミルの詩集がイギリスで出版されましたが、そのことを知ったのは絶版になったあと。

ところがアルバイト先の先輩にそれを買って持ってる人がいて、好きな曲の歌詞を片っぱしからコピーしたのも懐かしい思い出です。