煩悩の日々
僕は昔からのU2ファンではありません。ユシュア・トゥリーを含めそれ以前のアルバムはそれほど聴いていません。そういう意味ではU2の一番コアな部分のファンではなさそうです。


僕が一番好きなU2のアルバムはAll That You Can't Leave Behindですかね。どこか抜けた軽さ・明るさがあります。4人が伸び伸びと好きな音楽を気持ちよくやってます。そしてそれまでのU2にありがちな捨て曲がほとんどない、密度の濃いアルバムです。Kiteは超名曲です。ボノの歌も、エッジのギターもたまりません。

でも、U2のコアのファンにはその次のHow To Dismantle An Atmic Bombの方がウケがいいでしょう、きっと。エッジのギターがギンギン鳴ってますし。グイグイいく熱さが強いです。


今回のニューアルバムで最も気に入ってる曲は、タイトル曲、Moment of Surrender、Fez - Being Born、White As Snow。どれもU2のメインストリームの曲ではありません。むしろ昔ながらのファンには、パワーのない、エッジのギターも光ってない、地味な曲たち、という印象でしょうね。

でもU2がこういう曲の質を上げてきたのは、アーティストとしての幅と深みを持ってきたということです。

今までは中途半端に作られ、捨て曲になっていたかもしれません。

それが、今回はイーノとラノアのコンビのプロデュースによって、丁寧に、繊細に作り上げられた曲たちになりました。やっぱりイーノの作る音空間は、特にこういったゆるやかな曲になるほど、素晴らしいものがあります。


これにCedars Of Lebanonを加え、アルバム全体に強弱がつくことによって、自分にとっては新しいU2のバランスができあがりつつあるように思えますね。

All That You Can't Leave Behindに比肩する、最高傑作と思います。


ああ、またMoment of Surrenderが聴きたくなってきた。。