Stingの新作。冬がテーマ。Stingといえば冬。
冬に聴き込んだアルバムが多いせいか、その音世界がキーンと張りつめた涼しげな静寂感が冬をイメージさせるのか、自分にとってはStingの音楽は冬と雪のイメージに重なります。
今回のアルバムは、ジャケットからして、そのまんま。否応にも高まる期待。
Stingの音楽はカテゴリー分けが難しいんですよね。
ソロになって最初のDream Of The Blue Turtlesからして、ロック、とはっきり言い切ってしまって良いのか?です。
その後も最高傑作Nothing Like The Sunを初め、まあロックに入れてもかまわんだろう、レベルで。
ところが前作Songs From The Labyrinthは、16世紀のリュートを演ってる、これはクラシックでしょう。
そこと同じグラモフォンレーベルから出た今回の新作。
またぜったいロックじゃないよな、と自分に過度の期待を抱かせないようにしながら、アルバム購入。
やはり、インナーに出てる写真見ても、演奏者はみんなアコースティック系の楽器持ってます。
結論からいうと、これは素晴らしいアルバムなのではないでしょうか。
でも、聴き手を選びます。聴くシチュエーションも選ぶでしょう。
隙間だらけの音楽。Stingのボーカルが際立ちます。リズミカルとは無縁。
しっとりと、ひそやかに、ゆったりと、歌われていきます。
冬の静けさに囲まれるひっそりとした山小屋。暖かすぎない部屋の中、暖炉で燃える火を見ながら、窓の外でしんしんと降る雪を見ながら、時を忘れて聴く音楽。
都会の喧騒や性急なリズムに慣れた人には、もどかしい、刺激がない、そんな音楽かもしれません。
その人が、都会の生活者であっても、ゆるやかな時の流れを大切にしているか、静かなひと時がかげがえのないものに思えるか、そんなことを試されるような音楽です。
もう少し、この音楽とじっくり向き合いたいと思います。
