もうさんざん聴いてきて、LPからCDやリマスター、ひとつのアルバムで何枚も持ってるような状態ですが、やはり自分のフェイバリットアーティストのひとつ。


アルバムごとに見せてくる顔が異なっていて、人により一番好きなアルバムが分かれるアーティストのひとつではないでしょうか。


僕も時代とともに好きなアルバムが変わってきました。やはり最初は仕掛けの面白さでThe Dark Side of the Moon。ジャケットもヒプノシスの全盛期だけあって、コンセプチュアルで粋です。

ただあまりにも聴きすぎたか、ある種深みのあるアルバムではない気がして、今では下位低迷。


Wish You Were Hereも相当好きな期間が長かった。シドバレットへの断ち切れない想いがどうとか、というコンセプトは別にして、アルバムを通してギルモアのギターが泣きまくってます。この人のギター、好きです。ロジャーウォータースと他のメンバーのバランスが取れている最後のアルバムではないでしょうか。


Atom Heart Mother、 The Wall、 Meddle どれも甲乙つけがたいほど良い。

でも一番好きなアルバムは、、


The Final Cut なのです。


ロジャーウォータースのソロと言ってもいいほど、彼が作るコンセプトとストーリーに基づいて、リックライトなんかクビにされて、独断で作り上げられたアルバム。

歌もほとんどをロジャーが歌ってます。ギルモアのギターソロも目立ちません。


そこにあるのは、ロジャーの研ぎ澄まされたリリシズム。アルバムの隅から隅まで、ロジャーの美意識に支配され、とてもロックアルバムとは思えない繊細な音を重ねて、その音を壊さないように、歌を重ねるロジャー。

そこに唐突に飛び込んでくる強烈な音。その対比がなによりも魅力的です。


この音の傾向はThe Wallから感じられたものだけれど、あそこでは他のメンバーとの関係から妥協を余儀なくされていたのでしょう。

これで確執が決定的になることがわかっても、ロジャーが作りたかった作品です。


煩悩の日々


このアルバムは、好き嫌いがはっきりと出ます。

バンドの作品の中では、地味だと評価の対象にしない人もいます。

この程度しか作れなくなったから、解散したんだと言う人もいます。


僕には最高のアルバムです。

だから、飽きないように、あまり聴かないことにしてます。。