双子座の投稿漫画 「清春 愛文」 21P~30P | 双子座のブログ *漫画cure*

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プロ漫画家を目指してます。稀代の陰陽師、安倍晴明を描いています。

☆☆☆こんにちは!お元気ですか☆☆☆

投稿漫画2作目もあと一回で終了ですが、俺は今も6作目のネームをしていたりします、諦めないでねと親族に言われますが、俺ほど漫画の才能がない人も珍しい(そして投稿する人も)です。amebaの大喜利で、「良く聞く話だけど見たことが無い光景って何」に、「お魚くわえたドラ猫」と答えてる人がいまして、そういう人は漫画家に向いてると思いました。もうすぐキリバですね、今年はキリト君にプレゼント贈れそうにないですが、、、。幼き日の可愛かったな。


21P
21P
賀茂忠行「良ろしい 今後は師匠と呼んでください この衣は今日で清春にとっての因業(いんごう)を持ちました 焼き払うのが良ろしいかと思います」 清春「闇夜に光る月? 暗雲切り裂く刃?」 安名「・・・お任せします」 葛葉「・・・ご一任します」 賀茂忠行「清春、若き生命よ 跡形も無くなるものに祈りなさい」 清春「師匠 お願いがあるんです あの老女をこの贈り物を、一生忘れないように手布にしたいです」 賀茂忠行「・・・さすれば来世さ来世と因業が続くぞ 生まれ変わる輪廻(りんね)の中では永遠となるぞ」 思い 永遠なり 清春「消さぬように・・・今日をずっと覚えますから」 ヒトリ・・・ コドク・・・ カワイソウダ・・・ ザアーーーッ 安名「・・・そうか・・・」

22P
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安名「---私が、その因業を引き受けます。晴明(せいめい)・・・お前の真名(まな)だよ」「本当の名前・・・は こう書くんだよ 晴れて明るい」パアッ 清春「わぁーーー・・・お陽様が出たよ」 賀茂忠行「これは私も・・・本当に忙しくなりますね 宮中(きゅうちゅう)は今頃は大あわてでしょう・・・」「宿命が本物かと 光の生命を受け 闇と共に生きる 命運も決まったと思います」「一応確かめましたが それはたえず変化します 不変ではない 永遠は」「この世の中には ---無いのだよ 無情よ」 清春「あると思うよ僕?有るよ 永遠って」 葛葉「あると思うわ お母さんもよ!」

23P
23P
葛葉「・・・私はこの子についてゆくわ ずっとお母さんと死ぬまで一緒にね いいえ死んでもね 一緒に暮らして・・・」 賀茂忠行「葛葉殿」 安名「いかん 葛葉!」 バチッ 葛葉「キャーーーッ」 賀茂忠行「残念ながら この子は親との縁が薄いのです」 葛葉「ううっ」 安名「しっかりしなさい」「不自由な母親に手を貸さない子ではない 優しい子供だ 厄介な気質となる前に 独り立ちを願うのも成長させるのも 子思いではないか」
 葛葉「だって私は・・・ 私は足が・・・足が・・・」 賀茂忠行「申し訳ないです 私が母御への足の配慮に欠けました あなたは白狐(びゃっこ)・・・ いえその血筋で・・・」 安名「清春 お母さんの願いをどうか全部聞いてあげてくれ お父さんの最後のお願いだよ・・・」


24P
24P
葛葉「清春・・・ 私は独りでなんて生きていけないの 寂しくてとても一人なんて無理よ いなくなったら 泣き暮らしてしまうわ どうかどうか 近くにいてちょうだい 死んでも離れないでね お母さんは独りになってしまうのよ」 安名「お父さんはね 寿命なんだよ 皆の因業はお父さんが引き受けるよ お願いします」 清春「因・・・業・・・?因業(いんごう)って何?」 賀茂忠行「---頑固で無情なこと 情がないこと」 葛葉「私は安名と違う いつまでも母親でいたいのよ! 子供が神なんて全然思えないわ 私の子供よ 渡さないわ」 安名「心配するな それも引き受けるからね 来世でまた逢おうな 私達は家族なんだ また逢おう 約束だ」 賀茂忠行「・・・縁あって・・・結ばれてですな」「世は無情 責は自分 世の行いや他人の報いではないよ まずは最も大切な心 親孝行から学びなさい」

25P
25P
賀茂忠行「どうぞ 安名殿」 安名「私達の心がちぐはぐだと こうなるんだからね お前のせいではないよ ありがとうずっと可愛いを見せてくれていて ・・・恩返ししてくれて」 葛葉「・・・ううう・・・」 安名「清春が生まれたとき お父さんは一生お前の盾になると決めたんだ お母さんもそうなんだよ なぁ葛葉・・・」 葛葉「嫌ぁ・・・一緒・・・に ハレアキ一緒・・・に」 清春「母上母上 足痛いの?」 賀茂忠行「その願いはね 必ずや叶います 私は神に祈りますよーーー 陰陽道とはまじない 幸不幸呪いをとく事 目的としているわけではない」「その全てが心中 真心にある 他人も自分もだ つながれば全て親孝行なのだ 先祖 祖先 代々引き継がれてゆく因業をたち 今世で正そうとする心だ」 気を知り 気を・・・ 清春「---気?宿命じゃないの?」 賀茂忠行「さすれば良ろしい 一部 手布に残しましょう 勉強すれば必ず世の為人の為となるものだ」

26P
26P
賀茂忠行「自分の為にも 真剣に学びなさい これも覚えるだけではなくて 役立てるのだよ 絶ててやりなさい」 賀茂保憲「私は息子の保憲です 兄弟と思い接して下さいね 宜しくお願いいたします」 コンコンッ さようなら 清春「左様(さよう)なら・・・良いですって 母上言った?」 葛葉「いいえ? 今まで愛してくれていてありがとう 可愛い姿を見せてくれてありがとう ハレアキ安名 愛してるわ」 安名「また逢おうな 3人でな 絶対だよ 日の本(ひのもと)のこの国で。約束だ」 ・・・・・・ どこ・・・で? どこでーーーーーー? 清春「父上 母上 どこで?!」 ギュッ・・・ 清春「私の・・・わざと道に落とした文を拾って下さって有難う・・・」

27P
27P
背の高い低い・・・それは問題ではないです あなたの発っている柔らかな優しい心の気が 顔相ににじみ現れてあなたにひかれる人がいるのだろうと思います 全て自分の責だと余り他人に言われる事は お気になさいませんように
世の中には無差別に人を切ったりする どんな人にも陰の気陽の気心の闇があり 光の部分が他人の気持ちを 思いやることの出来ない自分の正しさで いっぱいになっていると非道いことに 自分の考えで自分自身が幸せであればよい というおごりやたかぶりで他人も自分も結果 裏切って傷つけることになるのです 私がそうです
いいことわるいこと どんな事も必ず自分に返ってきます
あなたに興味を持つ人がその高ぶった色のある狂気が恐いのでしょうけれど 素直で心が美しく可愛らしいと 男でも襲われるという自覚を持って 何事も慎重に行動に移すことを願いました あなたを心配する御家族 お身内の 言われることを きちんと聞き従っていけば
あなたの気はいちだんと高気で気高いものへと必ずや変化いたします

親を思うこと

そうすればおのずと頭の中で 自分を守りし気持ちの上で戦えるという 武器のたてとほこができて 誤解をうけたり嫌な思いをせずにすみ また誰もがか弱く見えるあなたを 傷つけようとしてねらわなくなります 本当は伸びやかで心明るくてお強いと思います
世の中いい人ばかりではありませんから 簡単に油断されませんように
今の思いやりを持たれながら要注意です


28P
28P
あなたは普通の人でありますよ・・・ 清春「・・・頼む・・・届けてくれ 救いたいんだ 急急如律令・・・」 動かない・・・ 清春「ふうっ・・・ こんなのでも喜んで頂けるだろうか・・・」「・・・自ら行くか」 パタン ふわっ・・・ たて ほこ 武・・・器・・・ 大きな家だな・・・ 清春「式神もまともに 使えないなんて 才能ない・・・な」「あ・・・内裏(だいり)に行くか・・・来るまで待とう」 式神A「チッ・・・待つ?なんかイラッ ムカツクんですけどー」 式神B「だから俺らが 必要なんだろ」

29P
29P
母親「浅黄 しばらく外出してはなりません」 浅黄「何でですか?物忌みでもないのに退屈で 毎日毎日家で過ごすなんて僕は女人じゃないんですよ?」 物忌(み)不吉として物事を避けること 母親「バカね そんなだからよ 自ら火の中に飛び込むようなものでしょう いつもそうでしょう」「あなたがそうしていて 自分でまいた種じゃないのーーー・・・」 浅黄「行ってきます」 母親「浅黄!みんな 追いなさい」 使用人「それが・・・浅黄様は 私共を巻いて消えてしまわれて・・・ 逃げるのがお上手でいつもお独りに・・・」 母親「ハアーーーッ・・・ 困った息子だわ また虫が!もう嫌! 主人は職務で頼りにはならないし帰らないし 浅黄に取って貰えないし ころさないと・・・」パチンパチン「どうして家の中ってことがわからないのよ えいっえいっ」「ふんっ」 使用人「奥様が一番強い」「浅黄様旦那様が逃げて外に出るのもわかるよね」

30P
30P
浅黄「ふーーーっ やっぱり一人で外出してるといいな」 家の中は女房ばかりで息が詰まる 皆うるさくて・・・ したい事を・・・しようとすると 皆怒らせてしまう 皆は僕が悪いからだと思ってる・・・ 浅黄「だけど・・・僕のせい・・・」 爺「可愛いねぇーーーいくつだい坊主」 さわさわっ 浅黄「---・・・!」ガタガタ・・・ 爺「震えてるのかい お前可愛いなぁ」 ドン スッ 式神B「たとえばポンと軽く押しただけで 暴力って感じるやつもいる」「お前の場合 これくらいだな」 ドン 爺「うわ・・・っ」 式神B「わからないのか バカ野郎が」


ここまでお付き合いくださって有難うございます。25Pの清春の父親、安名の言葉は、アメンバーのナカザワ☆アツヤ先生のコメントのお言葉を頂きました、先生のお蔭でこうして、形になりました、子を思う暖かな親の慈愛、誠に有難うございます。
またお会いしましょうね!また!(^0_0^)