認知症の高齢者と日々出会っている私ですが、気をつけていることがあります。



訪問した時に

「私の事覚えてますか?」
「この間のお話覚えてますか?」


と聞かないこと。


「覚えてますか?」


これ、ものすごく失礼。


こっちはコミュニケーション(つかみ)のつもりなんですが、この言葉の裏には

「覚えてないだろうな」


という勝手な推測が存在します。

覚えてないだろうから聞く。
覚えてるか覚えていないか、私が確認したいから聞く。のです。


子どもに「宿題やった?」と聞くのは、やってないだろうと思ってるから。
という理論と一緒。




「覚えてないわー」

「そうですよね、いいんですいいんです」


「覚えとるよー」

「覚えててくださいましたねぇ」
↑↑↑
上から目線どんだけ



という会話になるのですが、これってどうなの?と自問自答。


本人にとっては記憶のテストみたいなこと。
そんなこと毎回やられたらたまったもんじゃない。



特に、認知症を疑う人や診断初期で本人が受け入れてない場合は、この先制パンチみたいな記憶テスト(テストのつもりはなくても)はやっちゃダメだなと思ってます。


認知力低下の確認は他にもたくさん方法あるもんね。



認知症の人は五感が研ぎ澄まされている。
なめたらあかんのです。
上からものを言ってはいかんのです。