もう16年以上も前になるが、母がなくなった時に、死んだことを受け入れられず、悲しくて江原さんの本をたくさん読んだ。




そんな私に旦那には変な宗教に入らないようにと釘をさした。もちろん変な宗教に入信などしていない。




ただ、死んだ人の魂がどうやるのか、目に見えない世界があるのならばを知りたかったのだ。







今年は父が亡くなり、生まれ育った家族は姉と二人だけになった。



悲しいという感情は特にない。




父は母が亡くなってから廃人のような人生だったので、ようやく楽になれたのだと思っている。




最後に父と話したのは危篤状態だと呼び出された病院の陰気な部屋だった。

すぐにスタッフが駆けつけれるようにと事務室の隣の部屋だ。




個室には1つベットがあり、父はそのベットに横たわっていた。


涙を流して、「来てくれてありがとう」という。そんな父のベットの奥、ちょうど壁に接した辺に目が止まった。




バレーボールくらいの大きさの楕円の半透明な黄色い光のようなものが3個みえた。




最初は蛍光灯の光の加減かな?とか、眼鏡の反射かなとか思ったが、何度見てもやっぱりみえる。




私には霊とかはみえないのだが、その時はなんとなくだがモヤモヤとした黄色の光は見えた。




怖いという感情はかったが、何なのだろうかと思い、でも口にも出せず、何事もないように振る舞った。




あの光は母なのか。父の両親なのか。

死神ではないよね?




父と話しながらもその玉のようなものが気になっていた。私には霊感はないが、なんとなくだが、悪いものではない気がした。




いまでもなんとなくだが黄色の半透明のような光のことを思い出す。父はどんな風に私と姉をみているのだろうか。




母は霊とかそういった類のことは信じていない風な人だったが、身内が枕元に出てくることは信じていた。母の叔母も枕元に出てきたらしい。




母が亡くなった後、私の枕元に、白い浴衣姿の母が座っていた夢を見た。言葉を発することはなく、穏やかな顔で私をみていた。




母と叔母が何度か話していたことをきいていたからかもしれない。

きいていたことと同じだと思った。そうであってほしいと思う思いが見せた夢だったのかもしれない。




一方、父は半年以上前に亡くなったが、未だに私の夢に出てくることはない。

お互いに短気で、顔を合わせると喧嘩になったからかな。




ちなみに、姉の夢には何度か出ているらしい。お互いに食べ物の嗜好が似ていたし、姉は最後まで父のことを気にかけていたからかな。




父はどんな風に私のことを思っているのだろうか。今となってはきくこともできない。




私が死ぬ時にも誰かが黄色の玉になって迎えにきてはくれるのかな。




半透明のような黄色い玉。お迎えに来てくれる玉なのかなと思っているのだが、そうであってほしいと強く願う私の幻想だったのかな‥。