ディープインパクト強かった!


3コーナーで急加速し直線でテイクオフし始めた時点ですでに勝負を決めていましたね。ダイワメジャーもよく踏ん張りポップロックもぐんぐん追い上げましたが2着争いが精一杯、ディープははるかその先を駆けていました。

フランスで思わぬミソをつけられてから厩舎関係者は計り知れない重圧がかかったことでしょう、それでもただディープのため懸命に懸命に調整を続けていたことでしょう。そしてディープはラスト2走を圧勝で応えました。ぶっちゃけ亀田の防衛戦の数千倍感動しましたね(笑)


有名な話なんですが馬というのは第六感というか、人間の意志を読み取る力が優れている動物と言われています。ディープにも菊花賞のパドックで『腰を悪くしていた厩務員を気遣っていつもよりゆっくりと歩いていた』というエピソードがあります。ディープが強かったのはもちろん身体能力がずば抜けているというのもあるでしょうけど、そういった周りの人たちの思いを誰よりも感じ取ってそれに応えたいと必死に願っていたのかもしれません。ンマーこういう話に弱いんですよ、キーストンとか(泣)


レースでの勇姿はもう見られませんが、これからは種馬としての人生がスタートします。3年後どんな子供達が出てくるのか今からとても楽しみです。願わくば彼の衝撃的な遺伝子を受け継ぐ子が再びターフを賑わせてくれることを祈っています。


けど心配事がないわけではありません。「サッカーW杯の時期だけ日本代表を応援するにわかサポーター」と同じような問題ですが、ディープインパクト「だけ」を応援してきた新規の競馬ファンがディープのいなくなる今後の競馬界に注目してくれるのか、ということです。競馬ファンとディープファンは実は別物だと私は思うのです。この稀代の三冠馬が残してくれた明るい希望の火をずっと灯し続けられるかどうかは今後のJRAの頑張りに期待するしかありません。

ただともかく、

お疲れ様、ディープインパクト!


そして有馬記念でステキなお小遣いをありがとう、ディープインパクト!