▼トキを殺した犯人は「猛禽類」でも「タヌキ」でも | White hat hacker hachi のブログ

White hat hacker hachi のブログ

ロシア帰りの純粋な日本人ホワイトハッカーのブログです。

新潟県佐渡市で今年9月、試験放鳥された10羽のトキのうちのメスの1羽がタヌキなどに襲われ死んでしまった様である。

最初に襲ったのは「大型の猛禽類」だろう。

彼らには「縄張り」があり、そこへ入り込んだ敵には徹底的に攻撃をして縄張りから追い出す。

あの、「鳩」くらいの大きさの「チゴハヤブサ」でさえ、2回りも大きなカラスを襲うことが良く目撃される。

トキよりもかなり小さな猛禽類でも、他の鳥の縄張りに踏み込めば下手をすれと大きな痛手を負わされる。

今回は、どうやら頭部に大きなダメージを負った可能性が高いが、足や翼に傷を負って弱ったトキを複数の鳥や地上の動物が捕食するのも大自然の摂理によるものであり、「猛禽類」や「タヌキ」、ましてや関係の無い「カラス」までを引き合いに出して彼らを悪者にするのは間違っている。

自分からトキの住む環境を壊しておいて、「淋しいから」と言って無闇に放鳥する人間が一番悪い。
関係者は大きな予算を費やしてトキを放鳥する前に、
「自然がそれに値すれするだけの状態にあるかどうか」
を充分に検証したのだろうか?

自然環境の整備無くして闇雲に「放鳥さえすればトキは復活する」とでも思っているのだろうか?

ネット上では早くも「犯人探し」に話題が沸騰しているようだが、本当の悪者は人間である。

なお、一説には、
「トキは自然界に繁殖している。しかし、最近はタヌキなどが車に轢かれて死ぬことが多く、肉食のトキはそれを餌にしているので本来の捕食の仕方を忘れている」
と言う話もある。

この話が本当ならば皮肉なもので、いずれにしても被害者は「タヌキ」であり「トキ」であり、加害者は、他でもない「人間」なのである。


にほんブログ村 ブログブログ ブログノウハウへ