翔人さんの「七十歳からの俳句と鑑賞」の感想です

                                           金子 うさぎ

正直に言います。
管理人さんから、翔人さんの「七十歳からの俳句と鑑賞」の感想文を依頼され、じっくりゆっくり拝読しました。
内容が豊富過ぎて、感想が纏まらず
今に至りました。

*翔人さんに質問です。
お小さい頃からメモ等、書く事がお好きでしたか?(^^)
書く。と言う情熱を感じました。
後書きまで入れて277ページは圧倒されるばかりです!

本の感想に困り、青三さんに相談すると…。
あとがきの
『私たち70代80代の人間は、だから、いつまでも老いの自覚を持てないままに戦後70余年を生きてきた。歳だけはとったが歴史上もっとも「若々しい」稀有な存在であるとも言える。』
『私たちの心のふかいところに、もはや血肉となってながれる「憲法の理念」があるかぎり…。』
と言う言葉を核にして読まれると良いですよ。
と、教えて下さいました。

又、友作さんからは
「現代俳句集成」P189~190 205~207 252辺りが読み応えがあって面白いですよ!
と教えて下さいました。

私自身は釣りが好きなので「瀬戸内海の釣り」
のページに興味津々でした!(^^)

翔人さんの『俳句』を拝読しながら、特に気に入った作品にレ点を、付けましたら43句有りました。
そこから、削りに削り特選10句を此処に♪♪♪

冬を呑む鯉の大口がらんどう
この痩せになにを好んで虻の寄る
ひようひようと生きたきときの糸瓜かな
おばちゃんの股あらわなる盆踊
海鼠食うその気になるときならぬとき
三月は見えないものが支配する
かたつむりヤドカリと会い気が狂い
冬の貨車アウシュビッツは夢の旅
わが額になお傷痕のあり大空襲
身じろがず冬演説を聴く老人

以上です。

 

尚、選10句がこの本の わたくしからの感想です。
機知に飛んで時に滑稽。多面的で何より深い!
句会に来られる翔人さんのひょうひょうとした笑顔が浮かんで来そうです(^^)

追伸
わたくしの拙い一句を
説得力のある丁寧な鑑賞文で纏めて下さり
本当に有り難うございます。