俳句談義

                                                 原田 洋子 

 

 いつ頃からか友達二人と折々に Line で雑談をしています。   政治への不満はいつでも尽きることなく、若者言葉はいつも槍玉に上がります。   

 そんな中で、ひょんな事から、最近は俳句談義が加わりました。   二人は、俳句は素人ですが言葉の使い方には一家言を持っています。   私が句会の様子を話したり、こんな面白い句があったのよ、と話してしている内に俳句にも興味を持ち始め、一人は季語集も手に入れました。

 夏の終わりの頃、Hさんが「今日は貯まったポイントを使う最終日だったので、自転車で遠くのお店まで行って今帰って来たの。  こんな時間になってしまって馬鹿みたいよね!」 「でも、こう言う気持って俳句になるのかしら?」と独り言のように呟きました。  

  私は、その言葉は私に向けられたと思ったので、暫く考えてから、俳句と言うより彼女のいつになく興奮気味な様子をそのままリズムに乗せて、「何たってポポポポイント大夕焼」なんて言うのはどう?と返信しました。 
 二人はその即興句に驚いたらしく、想像以上に誉めてくれました。

 十二月の浜風句会の四句を考えていた時、ふとその実験句を季語を変えて正式に句会に出して、浜風の皆様の審判を仰いで見たいと思いました。   
「何たってポポポポイント年用意」の誕生秘話です。