常瀧寺の大イチョウ(じょうりゅうじのおおイチョウ)は、兵庫県丹波市青垣町大名草(おなざ)字ウトンド2034に生育するイチョウの巨樹。兵庫県指定の文化財(天然記念物)に指定されている。常瀧寺の大公孫樹あるいは常瀧寺大公孫樹とも表記される。樹高は約30メートル、幹回りは約11.4メートル。丹波市は「イチョウの木としては西日本最大級」としている。幹周りについて丹波新聞は「兵庫県内で最も太い」としている。愛宕山中腹の標高約410メートルの地点に所在する。所有および管理は高野山真言宗の寺院、愛宕山常瀧寺が行っている。イチョウは雄花と雌花をそれぞれ異なる個体に付ける雌雄異株の植物であることが知られており、本樹は雄株である。本樹は山の中腹という場所にありながら、黄葉の時期が比較的遅いという特徴がある。例年11月下旬頃から黄葉が始まり、山麓にあるイチョウが落葉する11月末から12月初めに見ごろを迎える。散り落ちた葉は根元の地面を黄色に染める。