私が就職し始めた頃の世相は、節約は美徳と言われていた。なので親にも貯金するように言われたものだ。それがいつの頃からか、消費は美徳と言われるようになって、さらに消費こそ美徳であるというように変わっていった。それに踊らされた訳ではないが、家には溢れんばかりの物品で埋め尽くされていった。それがここにきて行き場を失ったお金が、ウロウロ彷徨っている感じは否めない。「衣食足りて礼節を知る」とか「欲しがりません勝つまでは・・」なんて言っていた時代から比べれば、今は「飽食の時代」であり「金余り」の時代だと思う。コロナウイルスで明日にも店をたたもうなんて言っている人のことが映像に出るが、日本には金融資産と言うものが1000兆円からあるはず。しばらくなら資産(預金)で持ち堪える体力はあると思うが、そこまで切迫しているのだろうかと思ってしまう。いずれにせよ、「贅沢は敵だ」という気持ちも持たないといけないように思うが、どうだろうか・・