しかし、なぜ そのような常識外のことが起こるのでようか?
理由は3つあります。
① 壁や床などの大きな振動面が低い音だけを通過させるからです。
一番わかりやすい例は大音量でカーステレオを鳴らす車ですね。ドラムとベースの
低い音だけしか聞こえて来ません。ギターやシンセサイザーの音、そして何より
歌声が聞こえることはありません。200Hz以上の音は車体を通過しにくいので
ほとんど聞こえないのです。 どんな音が通過しやすいかは車体を叩いてみたら
分かります。 『壁ドン』ですね
② 大きな壁の振動が なかなか減衰しない = 壁がスピーカーになる
地震の際のニュースで高層ビルの揺れがいつまでも続く『長周期振動』の映像を
見た方も多いかと思いますが この『長周期振動』の別名が『低周波振動』
なのです。大きな振動面が揺れだすとなかなか収まらず残響が続き、より うるさく
感じることになります。壁が空気を振動させ今度は反対側の壁を振動させます。
この連鎖が続くのです。壁は巨大な重低音のスピーカーに変身し、元は小さな
U200騒音であったとしても増幅し不快な圧迫感を感じさせるようになるのです。
③ 低い音は部屋の中でよく反射し、反射で弱まりにくいからです。
子供のころ林間学校で『ヤッホー!』と叫んでも山彦(やまびこ)が返って来ません。『低い声じゃなきゃダメだよ』と教えられました。アルペンホルンが高い音だとアルプスに響くことはありません。
風呂で演歌を歌うのが大好きなお父さん、エコーが気持ち良さげですが女性の
高い声にはエコーがほとんどかかりません。
長くなりましたが 私の母は大胆にも一言で表現してしまいますw
『 低い音は響くのよね 』