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こひうた〜恋するやまと歌〜

昔の人も今の人も、恋をします。
人を愛して結婚をして、そして別れがあり。
恋愛の様式に違いはあれど、恋する思い自体は今も昔も、変わらないのではないでしょうか。

昔の人の恋の思い、一緒に追体験してみませんか。

こんにちは、さやかです。

昨日の奈良の旅にご同行いただき、タロットを担当してくれたゆかさんが、旅の感想を送ってくださいました。
ゆかさん、ありがとうございますてへ



白毫寺と新薬師寺、名前は聞いたことがあるけれど初めて行きました! しっかりしたテキストをご用意してくださってただけでなく、お話も面白かったです♪ 和歌の意味だけでなくその歌の背景や歌った人のことなども聞けたので、ただお寺を拝観するというだけでなく、もっと奥行きのある広い世界を楽しめました♪ とても楽しかったです、ありがとうございました。


そして、私よりもよっぽど写真の多い、すてきな旅日記も書いてくれました!

そんなゆかさんのブログはこちら


そして、じつはゆかさん、タロットも占星術もやるけど、デザイナーさんでもあるのですおんぷ

ことだま開運名刺作ってもらっちゃいました!

和歌と天使の美しい世界を細やかにつなぎます」っていうキャッチフレーズを、
私のホロスコープなまえのことだまから考えてくれたのです。



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100枚でお願いしたあと、今使ってる名刺がもう50枚ぐらいしか残ってないことに気づいて、

「200にしておけばよかったかなあ??」


と後悔していたのだけれど、なんと昨日会ってみたら



「印刷会社さんが、違う版で刷っちゃったのー!

正規品はぎりぎり届かなかったから、ちゃんとしたのはまた送るねー。

ほかは間違ってないから、これもあげるー」


(この写真だと見にくいけど、注文したのは右の線が紫ではなくて紺色なのです)


ええ、いいんですか?!

といいつつ、ありがたくもらうことにしましたハート
やったー。ラッキー!


そして、自分の肩書を「やまと歌コンシェルジュ」と名乗ることにしました。

「あなたに贈るやまと歌」と題して、お会いする時にひとつ歌を用意しているので、それを含めてこの肩書にしました。

まだ始めたばかりでだそうですが、とっても素敵なお仕事ですよね。

重ね重ね、ゆかさん、いつもありがとうございます!


おはようございます。さやかです。
明け方の雨はすごかったですね。
私も珍しく雨音と風が窓を叩く音で目を覚ましました。

関東の方々はまだ警戒が必要だと思います。みなさま安心して一日が過ごせますように。


さて、昨日のこひたびレポート後編です。


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白毫寺から歩いて15分ほどのところに、二つ目の目的地、新薬師寺があります。

光明皇后が聖武天皇の病気平癒を願って造られたお寺。

当時は塔や伽藍もたくさんあり、東大寺とも引けを取らないとっても大きなお寺だったそうです。

ところが造られてからたった30年。
塔に雷が落ちてほぼ焼失。

今となってはこの建物ひとつのこじんまりとしたお寺さん。

でも空間を贅沢に使って、とっても気持ちが良いところです。

中には香薬師と呼ばれる薬師如来と、12神将がいらっしゃいます。

みんなイケメンです。

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受付のおばさまにお願いして記念写真をパチリ。


すぐ隣には鏡神社比賣神社というお社があります。

鏡神社は藤原広嗣がご祭神です。
天平時代にエリートコースを外れて九州に左遷された広嗣が、広嗣の乱を起こして、そして平定されて死ぬのですが、その霊を慰めるための神社です。

道真さんとかとおんなじですね。

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ちゃんとした写真を取り忘れました。

比賣神社は、壬申の乱で自分の父と旦那が敵対するという、ドラマチックな悲劇の女性、十市皇女(とおちのひめみこ)のお墓ではと伝えられる塚の上に小さな祠が立っています。

お父さんが天武天皇(大海人皇子)で、お母さんが額田王。
そして旦那さんは大友皇子です。

旦那が自刀してからは、お父さんのところに身を寄せていたけれど、30代で、ある日突然急死してしまいます。

山吹のたちよそひたる岩清水汲みにいかめど道の知らなく

山吹の花がまわりを取り囲んでまるで飾っているように咲いているほとりの泉の水を、汲みに行きたいと思うのだけれど、私はそこへの道をしらない

彼女の死を悲しんだ、高市皇子という男性が詠んだ歌。今回の旅は挽歌ばかり詠んでました。

山吹は黄色。黄泉の国の色です。そこに水を汲みに行きたいのは、皇女に会いそして連れて帰るため。

死者が生き返る泉が西方にあるという伝説があるそうなので、この話も下敷きにされてるのではと言われています。

でも、どれだけそこに行きたいと思っても、道をしらないので行くことが出来ないと、悲しむ高市皇子。二人は異母兄弟に当たりますが、この歌から恋愛関係があったのではと言われたりもしています。
(あ、昔は兄弟でもお母さんが違えば恋愛して大丈夫でした)



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その後雨宿りを兼ねて不空院へ。
縁切りと縁結びの祠があります。

ゆかさんいわく、雨の日は縁結びと金運にいいらしいので、雨の日どころか台風の日に行った私たちはとってもパワフルですね!

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両側には狛犬ならぬ狛たぬき!
とぼけた顔がかわいい。笑。


その後、をかし東条でケーキを買い、我が家でわいわいしつつ、歌のプレゼントとゆかさんのタロット個人鑑定をしてもらい。

雨もなんとかもったかんじで無事半日の行程が終わりましたー!



秋の七草全部は見られませんでしたけれど、何より自分が一番楽しませていただいたこひたびツアーでした。

ご参加のみなさま、そしてコラボしてくれたゆかさんらありがとうございました!




読んでくださってありがとうございます。
行った気分になれましたでしょうか?

奈良の秋の旅、ぜひいってみてください。
ちょっと離れてますが、白毫寺は本当におすすめです。


近鉄奈良駅からなら、タクシーで1500円もあれば行けますので、歩くのしんどい方はご活用ください

ご連絡いただけましたら、今回のように歌とお寺のご案内もさせていただきます

日にちが合わずいけなかったー!という方は、お気軽にお問い合わせくださいませ



ありがとうございました!
次回は何の旅にしようかなぁ

こんばんは、さやかです。
今日は、第二回こひたび~恋する和歌の旅~【秋を感じる奈良の旅】の日でした。

昨晩からの台風の動向にドキドキしつつ、しとしとというくらいの素敵な雨模様に感謝しながら、無事全行程を行くことができました。

ほーんと、ありがたいです。

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今日の旅のしおり。
A4サイズで5ページ。

行くお寺の歴史や見所、それにまつわる和歌を簡単な読み物にまとめています。

旅が終わってからも、読み返して楽しんでいただけるように、思いを込めて書いています(^^)


今回のテーマが秋を感じるだったので、表紙には秋の七草を。

そして、中央には、山上憶良の歌

秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)の花

を載せてあります。
意味は、
秋の野原に咲いている花を、一つ一つ指折り数えてみると、七種類の花があることだよ。

とこんな感じ。
ちなみに、これには続きがあって、

萩の花尾花葛花なでしこの女郎花また藤袴朝顔の花

と、その七草が定義されています。


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今日訪れたのは白毫寺
関西花の寺、霊場18番。萩のお寺です。



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萩は、うーん、三から五分咲きといったところ。

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山門を上から眺めたらこんなかんじ。
昨日も書きましたが、高円山の麓にあるお寺です。

そして石段の多いこと多いこと。
つまりとっても眺めがよろしいです。

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萩の花。
小さい花ですが、万葉人に愛されたお花です。

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秋の七草のひとつ。
桔梗も咲いていました。


新薬師寺は後編につづく!


高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに(万葉集・巻2・231)

高円の野辺に生えている秋萩は、ただむなしく咲いて、そして今頃は散っているのだろうか。誰もそれを見る人がいないというのに。


こんにちは、さやかです。
こひたび~恋する和歌の旅~が明日に迫って参りました。

宣伝を兼ねて、明日読む歌のご紹介をしてみようと思います。

この歌は笠金村(かさのかなむら)という人が作った歌。
万葉集の巻二に載っています。

彼がお仕えしていた人物に志貴皇子という人がいます。
この人は大変和歌や芸術を愛した人で、金村も和歌が上手と言うことで大切にされていたようです。

その人が亡くなった折に、挽歌として作られたのがこの歌です。
(この前に長歌があって、これは短歌の部分です)



高円は奈良県の高円山のふもとのあたりを今でもそう呼んでいます。
そして、その山のふもとに現在あるのが、白毫寺です。

志貴皇子の別邸があった場所をお寺にしたとも言われています。
萩寺としても有名で、九月の半ばから末にかけて、こんもりと茂った萩を見ることができます。

そして、萩はお花も小さいので現在だととっても地味だと感じるのですが、万葉の時代にはとっても愛されておりました。

もちろん、志貴皇子も愛されていたのでしょう。

今までは秋になると、別荘にやってきて野辺の秋萩を眺めて、秋の到来を感じ萩を愛でていいた志貴皇子がいらっしゃった。

ところが、その皇子はすでに亡く、萩を眺める人もいない。


上の句の「いたづらに」は無駄であるとか、むなしいとか、そんな意味がある言葉です。


なにが無駄でむなしいのかというと、その後に「咲きか散るらむ」と続いています。

咲き、そして散っていく。
花にしたらあたりまえのことなのですけれど、そのことをむなしいと表現するのです。

もちろん、その理由はその先に続く、「見る人なしに」だからです。

今までは萩の花を愛でていた別荘の主がいた。
しかし彼は亡くなってしまい今は誰も見る人がいない。

それでも、変わらず萩の花は咲いては散っているのだろうかと言うんですね。

萩の花に対してどこか人に問いかけるように、同じ主を失った金村が遠くから語りかけているような、そんな歌です。

志貴皇子は天智天皇の皇子でしたが、政権争いに参加せず、天皇にもならなかった方です。
きっと穏やかな、人望に篤いひとだったのだろうなと、この歌を読むとそんな想像をしてしまいます。



【こひたび~恋する和歌の旅~】
明日9月15日(日曜日)
今日ご紹介した白毫寺と、十二神将がイケメンの新薬師寺を巡ります。
13:00に近鉄奈良駅集合です。
ご参加費は、
★ゆかさんのタロットリーディング有り6,500円
★                   なし4,000円
です。
(*歌の資料・新薬師寺・白毫寺の入館料とお茶代込み)

今日中の申し込みでしたら、資料も間に合いますので、お気軽にお問い合わせください
お申し込み、お問い合わせはfugetu358★gmail.com〈★→@〉までどうぞ!



こんにちは、さやかです。

今日は9月のこひたび~恋する和歌の旅~のご案内です。

来たる9月15日(日曜日)
奈良の白毫寺と新薬師寺をめぐります。

近鉄奈良から近くまでバスを使い、新薬師寺と白毫寺の間は約30分ほど、田んぼ道を散歩しながら目的地に向かいます。

白毫寺は萩のお寺として有名なところです。

志貴皇子が持っていた別荘を、彼の死後お寺にしたと伝えられています。

天皇の子として生まれながらも、政治より和歌や文化を愛した志貴皇子。

万葉集に美しい和歌が6首残されています。



大原のこのいち柴のいつしかと我が思ふ妹に今夜逢へるかも

采女の袖ふきかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く

葦辺ゆく鴨の羽交(はがひ)に霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ



どれも繊細で美しい歌です。


また、彼は文化人を集めてみんなで和歌を読んでいたようです。

なので、彼の死を悼む歌(挽歌といいます)も残されています。

高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに


この、高円というのが白毫寺のあるあたりの地名です。まさに志貴皇子が愛した高円の地で咲く萩を、いったい今となっては誰が見るのかという、主を失った切ない想い。

こちらは白毫寺の中に歌碑がありますので、合わせてご紹介させていただきますね(^^)



新薬師寺は天平時代に建てられた伽藍と、最古の十二神将の姿を間近で見ることのできる、ひっそりとしたお寺です。

お隣には鏡神社というお社もあって、こちらも万葉集に関係のある神社です。


万葉の昔を思いながら、和歌と奈良を感じる大人の遠足。

お休みの日に、ゆったりと歩きながら、気持ちの良い秋風にゆられて、心を古に飛ばしてみるのはいかがでしょうか。


今回は、星読みタロット使いのゆかさんが特別参加してくださいます。

二つのお寺を散策後、カフェもしくは私の自宅(サロンスペース)にてタロット個人鑑定30分をおつけすることができます。




ゆかさんの個人鑑定つきコース
新薬師寺・白毫寺・お茶代・ゆかさんのタロット鑑定込み込みで6,500縁

タロット鑑定なしの方は4,000縁

それぞれ4人ずつ、計8名様の募集です。


facebookの先行予約でタロット鑑定は残り1枠となりました。

ありがとうございます!
ご希望の方はお早めにご連絡ください(^^)


お問い合わせは、

fugetu358☆gmail.com

までご連絡ください(^^)
(☆→@に変更してください(^^))

あなたとお会いできるご縁を楽しみにしております。