山のあなたの 空遠く 幸(さいわい)住むと人のいふ

ああ われひとと尋(と)めゆきて 涙さしぐみかえりきぬ

山のあなたの なほ遠く 幸(さいわい)住むと人のいふ

 

カール・ブッセ 山のあなた上田敏訳「海潮音」より

 

「さいわい」の古語は「さきわい」でさらに「さき」は花が咲くの【咲き】だと聞きます。

とすれば、これは、私たちの祖先の日本人が満開の花を眺め、嬉しいと思い

それを幸せと感じたということでしょうか。

実際の花だけでなく、心の中に花が咲いたような心持ちを「幸福」と呼んだ。

素敵なことだと思いませんか?

 

今の私たちの幸せはどのようなものなのだろう?

何を幸せと感じるのだろう?と考えると少し不安になります。

 

カールブッセの上記の詩

 

山のかなたの空よりも遠くに幸せはあるという。

私は他の人たちとともに尋ね歩いてみたけれど

どこにも幸せはなくて皆とともに泣きながら戻った。

それでもさらになお遠い彼方に幸せはあるというのだろうか・・

 

上田敏の訳をさらに噛み砕くとこんな感じでしょうか?

違ってたらごめんなさい。大胆にも玉虫訳なので^^;

 

そんなに遠くを眺めなくとも

目の前に咲く花を見て、幸せを感じられたら

もっとすてきな日々を過ごせるのではないかしら・・

 

ほら、メーテルリンクの青い鳥も森の中ではなく

お家にいたのでしたよね。

 

お花は百日紅、これから一か月もっと咲き続けます。