ことしもまた梨の季節になりました。
友人が梨農家を営んでいるお陰で毎年美味しい梨を頂くことができます。
子供のころ食した梨って今ほど美味しくなかったように思うのですが・・
あのころは固くてもっと小さくて、口の中にかすがのこったり、
実をいうとあまり好きではありませんでした。長十郎といったかしら?
その後、緑の20世紀の出現で梨とは瑞々しい果物なのだの認識が生まれ
しかし、まださほど甘くはなく、そののち、今の香水や豊水が出回るようになってやっと
なんておいしいの!と大好きな果物へと私の中でランクアップした次第です。
この美味しさを大好きな人たちにもと、東京の息子家族に贈りました。
去年はまだ食べることの出来なかった孫が
ショリショリと音を立てて美味しそうに食べている動画が嬉しくて
何度も見返して一人笑いしています。
ところでこの梨の実は別称を「有りの実」といいます。
なしは無しに通ずるゆえに縁起がよくないと言い換えられたのですね。
するめをあたりめと呼ぶのも同じ理です。
もともと中が白いことから「中白なかしろ」それが、なしとなったとか
こちらご覧ください。梨の語源 面白いです。
面白いと言えば、枕草子に梨の木の記述があるのですが、
なぜここまで梨の花を貶めるのか?と逆に興味をそそられます。
第三十七段「木の花は」
「梨の花、よにすさまじきものにして、近うもてなさず、はかなき文つけなどだにせず。愛敬おくれたる人の顔などを見ては、たとひに言ふも」
梨の花なんてちーっとも綺麗じゃないわ。だから無視、無視!
どうでもいい手紙にだって添えたりするもんですか。
不愛想な人のたとえにすることはあってもね。
今風に訳すとこんな感じでしょうか・・
中世の日本で梨の木の評価は随分低かったものと思われます。
万葉集まで遡っても梨を読んだ歌はあまりないようですし。
もしかすると古来日本では「梨=無し」に通ずるとして忌み言葉になっていたのかもしれません。
お隣の中国では長恨歌にもうたわれるほど持てはやされているのですが。
なんとなくそばかす美人さんの面影があってその実を思い出させてくれる愛らしさです。
梨、私は、だーーい好きですよ。もちろん実も花もね(=^・^=)

