7月3日

 朝から緊急事態発生!まさかの寝坊である。この日は、草が生い茂っているとの噂はあったものの、後悔したくなかったため、白沢ー陣場(通称:シラジン)で撮影しようと考えていた。しかし、起きて時刻を確認すると7時40分。泊まっていたホテルから青森駅まで徒歩10分。乗車予定の電車は7時56分発。まさに「詰み」である。

 そこで、撮影地を石川駅から徒歩20分程の大仏公園俯瞰に定め、身支度を整えた。青森から大鰐温泉まで、特急課金をしてつがる2号に乗車した。「津軽」を撮るために「つがる」に乗るとは、中々妙な話である。大鰐温泉まで行った後、普通電車に乗り換え、石川駅に到着。そこから、汗だくになりながら歩くこと20分、ようやく大仏公園に到着。そこには、撮り鉄と思しき人から、「アジサイを撮りに来ていてそのついでに」といった人、子ども連れなど先客が計20名ほどいた。撮影場所では、弘南鉄道や特急つがるなどを撮影して時間を潰した後、お目当てを撮影した。

 

 

 撮影した後、すぐに青森駅に戻った。というのも、この日は上り急行津軽に乗車する日でもあったからである。

 

乗車記

 16時3分、大きなED75の警笛とともに、ゆっくりと動き出した。12系客車の窓が上窓しか開かないのが残念であったものの、かつて寝台特急・急行が多く走った線区に客車のボックスに揺られながら乗車できたのは非常に良かった。1駅停車するごとに流れるハイケンスのセレナーデ、現在では絶滅危惧種の折戸式のドア、青いモケットのボックス席、若者の私が国鉄を感じるには十分であった。また、臨時列車特有のノロノロ運転もあまりなく、「快走」と呼ぶにふさわしい走りを見せてくれて、感動した。

 そうこうしているうちに、19時33分、終点の秋田に着いた。このまま、上野駅13番線まで運んでほしい気持ちであったが、ここでお別れ。

 

次に旅客のED75を見る機会はいつになるだろうか。

 

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